エリア88
ポニーキャニオン サイトロンレーベル / 1990年1月21日発売(廃盤)
カプコン ミュージック ジェネレーション エリア88 オリジナル・サウンドトラック
カプコン セルピュータレーベル / 2006年9月30日発売(廃盤)
この作品に関しては、サントラが2種類出ています。
まず、サイトロンから発売された1500シリーズ。こちらにはアーケード版のみ収録、アケ5面のアレンジが1曲収録されています。
また、こちらで「1面曲」として収録されているのは実際にはゲームで使用されていない未使用曲で、本来の1面曲は収録されていません。
そして「たのみこむ」で発売された2006年版。INHさんがレコーディングを担当し、アーケード版とSFC版の全曲が収録され(前述の1面曲と未使用曲に関しても正しく収録されています)、アレンジはアーケード2面の曲が1曲収録されています。
(サイトロン版の5面アレンジは、たのみこむ版には収録されていません)
今回の執筆に当たって両方のサントラを聴き比べてみましたが、やはりたのみこむ版のほうが音がクリアになっていて聴きやすくなっていますね。
作曲者様は松前真奈美氏。氏はオリジナルアルバム「Three Movements」のライナー内で、
「自分の代表作にはエリア88やU.S.NAVYといったシューティングゲームがあります、エリア88等作った当時は、トップガンとか映画をよく見て、どんな感じの曲がどういう映像に合うのか研究しました」と仰っています。
映画トップガンのサウンドトラックは、エリア88やネイビー、ストⅡなど、当時のカプコン曲のルーツとなる曲、フレーズをたくさん探し当てることができます。
アーケード版の曲に関して。音の弱さは改善されていないので、メロディとノリの良さで勝負する曲が揃っています。
アレンジにもなった2面や5面の疾走感、コードが半音ずつ上がっていくサビが上昇するスクロールとぴったり合っている7面、
そして最終決戦の切なさ、もう戻れない悲壮感すら表した9面。
筆者がこの作品に挑戦したのは21世紀に入ってからでしたが、どうしてもplayしながらこれらの曲が聴きたくて、それでクリアまで頑張れました。
SFC版の楽曲担当は山口真理氏(ロックマン5作曲者様)。アーケード版からSFC移植にあたってアレンジされた曲と、SFC版用に新規に作曲された曲が入っています。
アケ6面の切ない曲が、SFC最終面で起用される演出がとても好きです。
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