カプコン ゲーム サウンド トラック 19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-
ビクターエンタテインメント 1996年4月3日発売(廃盤)
移植決定おめでとう!!!!!!!!めちゃくちゃ長かった!!!!本当に嬉しい!!!!!!!
カプコンオリジナルSTG最後の作品である本作、カプコンSTG好きの筆者には非常に思い入れがあります。
好きすぎて、言語化するのが難しくもあるのですが。
作曲担当は、西垣俊氏と鈴木達郎氏。西垣氏はアルティメットエコロジーからのカプコンSTG続投です。
本作の楽曲のテーマは「映画音楽」だと思っています。
音の悪さ、弱さに泣きを見ながらも、「ゲームに合った曲作りを」という一貫した姿勢で作られてきたカプコンの楽曲。Qサウンドという音源にも恵まれ、その姿勢の一つの到達点が本作だと改めて感じています。
そしてサウンドトラックは、ゲームの進行と物語に沿って、オープニングからエンディング、ゲームオーバーまでが、ひとつのストーリーとなっていると思わせられます。
サウンドで重要な役割を演じているのは、打楽器とオケヒット。それを陰で支えているのがベース。
STGによくある、ギターバリバリのノリノリであるとか、爽やか系の曲ではない、しかしゲーム内に確かに「在る」曲たちです。
本作のステージ曲には、色を表す英単語が使用されています。そして曲タイトル同様、各ステージ曲に「色」があると、個人的には思っています。また、「色」だけでなく、各面「この面はこの楽器が主役!」というのも、決まっているようなイメージを持っています。
曲タイトルは「青」ですが、いい意味で爽やかではない、ギターが緊迫したイントロに使われる1面。この作品のシリアスさを曲が表しています。
イントロの「ひゅーーーーーーーーーん」が場面と合っている1面ボス。好き、10秒で倒すからなかなか聴けないけど。
夕焼けが似合う2面、メロディが渋く早くも泣かせに来ています。小編隊の処理で100%取れるかどうかという局面で曲のサビに来るのが盛り上がります。
ギターがけだるい2面ボス。静かにそこに「存在する」ボスを表現しています。
そして評価の高いstage3-1。面の後半に、そしてボスに行くにつれ、打楽器が力強くなっていくのが特徴です。
スネアが「寒い」効果を生んでいる4面も泣かせます。サビのメロディが渋い。
作曲者が「とにかく、Jazzのイメージで行こうと考えた」と語るstage5-1はおしゃれ!サビで高速スクロールになる展開も粋です。緊迫した中で曲もどんどん張りつめていき盛り上がっていくstage5-2、実は筆者が一番好きな曲。(初見が5面で、5面以降はとても苦労させられたので、思い入れがあります)
うねるギターの6面。後ろで鳴っているギターが心地良いです。曲に合わせて適当に弾避けするのが楽しすぎる。
巨大ボスと対決する6ボス、オーケストラ調の曲が盛り上げてくれます。(STGでオーケストラ調の曲は当時では珍しかったのでは…?)
ベースとオケヒットが印象的な最終面、そしてラスボスへ、やはりオーケストラで壮絶な戦いに幕を下ろすという演出が素晴らしい。
エンディングも評価が高いのではないでしょうか。ギターをそう使うか!!泣くしかない!!(ギターとベースとドラムだけというのもいい)画面とあっているのも憎いの一言!
…果たして「何故本作のテーマが『映画音楽』なのか」語れているか不安ですが、「STGで、場面に合った曲が作られ、使用されている」ということが伝えられていれば幸いです。
Switchでカプコンアーケードスタジアムが発売されるのが、2021年2月。稼働当時、曲を聴きながらクリアまで頑張った頃と同じように、本作の曲にまたドキドキさせてもらえるのを楽しみにしています!ずっと大好きな作品、これからも!!!!!
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