Misaki’s Game Music Box vol.45 CAPTAIN COMMANDO -G.S.M. CAPCOM 5-

CAPTAIN COMMANDO -G.S.M. CAPCOM 5-
ポニーキャニオン サイトロンレーベル / 1992年3月21日発売(廃盤)

「キャプテンコマンドー」「ザ・キングオブドラゴンズ」「ワンダー3」のオリジナル音源とアレンジ、そして「ロックマン4」のアレンジ曲が収録されています。アクション、STG、パズル、そして音楽的にも様々な方向性の曲が収録されているアルバムです。

【キャプテンコマンドー】
正統派近未来ロック。戦うアメコミ風ヒーローの曲。作曲は、彩京に移籍する前の、泉谷雅樹氏。後述のVARTHもそうなんですが、この方は、ノリのいいハモリとロックを得意とされる方なのかなあと、聴いていて強く感じます。本作品はギターとパーカッションの音が弱くなり(癖のある音です)これはこれで味があります。全体的に疾走感のあるノリノリの曲が揃っています。逃げた科学者を追う5面と5ボスの曲はひたすらギター鳴らしまくれ!って感じでかっこいいです。また、8面の「敵の本拠地に来た」「最終面もうすぐですよ」曲、メロディラインがかっこよく、緊迫感があり、この曲が一番好きです。
アレンジはカプコン曲で初のvocal。やや単調ですが、覚えやすい歌詞がきちんとゲームの内容に合っています。バックで鳴っているギターが良いですね。

【ワンダー3】
3つの作品がひとつの基板に入っているゲーム。ルースターズ、チャリオットの兄弟作品と、ドンプルが収録されています。泉谷雅樹氏のデビュー作で、デビュー作だけど光る曲たちが揃っています。
ルースターズはカプコン王道の戦うファンタジーアクション作品。前へ前へと進む勇ましさや、後半面では敵の城に来た不気味さ、恐ろしさが曲に表れています。その中でも「おもちゃの国」、不思議な世界へ誘う3面曲が光っていますね。
チャリオットはファンタジー要素を持ちながらも、やはり正統派カプコンSTG曲だと思っています。希望を捨てず、宇宙の世界を進んでいく曲たち。6面が非常にカプコンっぽくて素晴らしい曲です。最終面、7面は短いphraseの繰り返しなんですが、その中でアドリブで弾避けしながらボスラッシュを抜けるのが楽しすぎます!
ファンタジー系の2作品に対して、ポップでコミカルなドンプル。見た目かわいいんですが、この作品のゲーム性は慈悲とかないので(ブロックに潰されるとか敵に燃やされるとか)「早くブロック並べて!早くしないとやられちゃうよ!」という「かわいいけど上手く焦らせる」曲です、アルバムを流していると、メドレーを聴いているようで楽しいですね。

【ザ・キングオブドラゴンズ】
下村陽子氏の、カプコン時代の担当作品。CPSの中では音の調整が良くて聴きやすいです。カプコンの他のファンタジーアクション同様、ファンタジーでありながら曲はアクション要素多めで、パーカッションを使っていますが、「旅の仲間や、様々な風景の絵や風」を感じさせるRPGっぽさも含まれています。筆者のお気に入りはメロディが美しい2面曲”Hard Long”と、4面曲”Vagrant”。ラスボス、レッドドラゴンの曲は、燃え盛る炎をイメージできる名曲だと思っています。
アレンジは、そのレッドドラゴン曲を柱にしたオーケストラの打ち込みメドレーです。ライナーに、「いつか、生のオーケストラでやってみたい」とコメントされていた作曲者様、今ではキングダムハーツなどで、世界中に通用する生オーケストラのコンサートに携わっていらっしゃるのが、ただただ素晴らしいと思います。

【ロックマン4アレンジ】
当時はロックマンのオリジナル曲収録のサントラが出ていなくて、こちらもアレンジのみ収録。また、当時珍しかった生演奏で、オープニングのピアノから始まり、武器get画面の曲、そしてメインはブライトマン曲をバンド演奏で聴かせてくれます。Aメロが終わってからのギターを、2番サビが終わってからのギターソロがとてもロックマンらしい曲。こちらも「ロックマンサウンドBOX2」に収録されています。

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