Misaki’s Game Music Box vol.46 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム

電脳戦記バーチャロン オラトリオ・タングラム オフィシャルサウンドデータ DNA SIDE
ポニーキャニオン・マーベラスエンターテイメント 1999年7月16日発売(廃盤)

電脳戦記バーチャロン オラトリオ・タングラム オフィシャルサウンドデータ RNA SIDE
ポニーキャニオン・マーベラスエンターテイメント 1999年7月16日発売(廃盤)

電脳戦記バーチャロン オラトリオ・タングラム ドリームキャスト版 オフィシャルサウンドデータ
ポニーキャニオン・マーベラスエンターテイメント 1999年12月22日発売(廃盤)

ドリームキャスト版というかver5.4のサントラというか。当時のマーベラスは「最初から完全版のサントラを出さない」という売り方だったなあと振り返っています。(フォースもだったし…)あとどうでもいいんですが曲名表記のスペルミス多い。
OMGの項で、バーチャロンサウンドは「起承転結」だと書きました。第2作であるオラタンは「承」、OMGを受け継いだサウンドが「飛躍」「希望」といった言葉で表されるのではないかと感じています。
オケヒットが効果的に入るようになり、小山氏の曲作りが確立された本作。バーチャロンサウンドに迷ったらまずオラタンを聴いてほしい と、強く推します。そして、個人的見解ですが、前作に引き続き「テムジンとアファームドの曲に外れなし」です。推し曲を挙げると本当にキリがないのですが、好きな気持ちだけで書いていこうと思います。
「蒼」を引き継ぐテムジンのsoldier blue。どこまでも爽やかに、前に進んでいける曲です。
ocean whispersはバルが海をすいすい泳いでいるイメージ、イントロのピアノが美しい です。
イントロで言えば、オケヒットが心地よいmonstrous beat。曲名の通り「怪物のようなビート」が響きます。
above and beyondはベルグドル系らしく明るくどこまでも遠くへという曲。後ろのギターとシンセのメロディのハーモニーがいいですね。オラタン以降はギターとシンセがうまくかみ合っている曲が多いです。
地上バルバドスのsunshine generatorも同様 に後ろのギターがノリノリになれる曲です。
13 seconds warningもオケヒットが効果的。メロディが死神の不気味さを表しています。
ギターやシンセが気持ちよく「生きて」いる楽曲が売りの本作ですが、ひたすら打ち込みで機械的なのが、アジム出現時のfree radical。個人的にはアジムが出てくると対処しきれなかったので聴くと絶望的になる曲です。
筆者にとっての希望の始まり、それが宇宙テムジンのhigh on hopeでした。この曲が聞きたいという一心でチャロンに戻ってきて、必死にオラタンをやりました。 本作一番の推し曲です。フォース以降でもアレンジされていますが、サビから始まる本作が一番好きです。
宇宙バルのsweet tragedy of dreamsは、サブの井関由美子氏の作曲。オケヒットがいい仕事をしています。
サイファーのzodiac empathyは宇宙っぽくて素敵ですね。明るい空を背景に飛翔するサイファーのイメージが表れています。
アファームドの2曲、bloody sorrowからearth light(後者はドリキャス版にのみ収録)の流れが神かかっています。めちゃくちゃ熱いです!前者もゲーセンで聴けるだけで嬉しかった1曲でした。メロディが熱すぎる…かっこいい…孤高のヒーローという感じですね。
ギター中心で攻めてくるのはinto the crimson。ライデンのカラーである「黒」「深紅」を表現しています。間に入るオケヒットも熱いです。
そしてマイナーですが、おそらくネームエントリーの(←自力では聴けないから)radio spriteが大好きです。これも「希望」、前に進もうという曲ですね。
起承転結の「承」でもあり、「翔」でもある本作。ゲーム音楽という場で、それぞれの機体のイメージが羽ばたいた作品でもあると思います。

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