Misaki’s Game Music Box vol.47 ドラゴンクエスト1・2・3

交響組曲ドラゴンクエスト
キングレコード 2009年8月5日発売

https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW35O/ref=cm_sw_r_tw_dp_VEPHHY3K70G0FPWEMV91

交響組曲ドラゴンクエストII 悪霊の神々
キングレコード 2009年8月5日発売

https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW35Y/ref=cm_sw_r_tw_dp_37H1ZKZ6JFCT5DDQZ35V

交響組曲ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
キングレコード 2009年8月5日発売

https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW36I/ref=cm_sw_r_tw_dp_50QXC2N6VCYSFBE8J2MP

「ドラゴンクエスト」ゲーム音源大全集1
キングレコード 2001年12月5日発売→再販2009年10月7日発売

https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW33Q/ref=cm_sw_r_tw_dp_2S9VPNS8N58JMAB8P06W

廃盤になっていない音源を、と考えたとき、思いついたのはドラクエでした。しかし、アルバムがあまりにも多く、どれを挙げるか悩みました。とりあえず、ゲーム音楽の、そして筆者自身の原点となるロトシリーズを挙げさせていただきます。(「ゲーム音楽大全集1にIVが入っていますが、それはまたいつか書きます」
最初に出たアポロン版のサントラを挙げてもいいんですが廃盤なので、今流通しているものを挙げています。

もう解説するのもおこがましいような気がして土下座したい気持ちなんですが…ゲーム音楽が社会に認識されるようになったきっかけとなる曲群だと思います。
そして、筆者にとっては原点 of 原点。なぜなら「ゲーム音楽」というものを認識し、愛するようになったのは、ドラクエ2が始まりだったからです。2012年に地元ですぎやまこういち先生指揮のコンサートに行けたことは宝物です…!(今でもパンフレットを保存している。)演奏で自然と涙がこぼれ、自分にとっての始点も「還る場所」も、ここなんだなと再認識できました。

【ドラクエ1】
他の作品と大きく異なる点は、「ひとり」ということだと思います。
それが表れているのがアレフガルドのフィールド曲「広野を行く」。フルートのメロディが、孤独感を増しています。「広い世界をひとり行く」という感じです。
「街の人々」は、優しく明るく「人のいる空間」。心和む感じがします。
戦闘や洞窟のテーマは、おどろおどろしく恐ろしい感じ。2や3より「ひとり」という意味合いが強いように感じます。FC版は同じメロディの繰り返しなのが余計に恐ろしいです。その恐ろしさをさらに増したのが竜王のテーマです。
「フィナーレ」に関して、別の(全く異なる)作品のエンディングに関しても同じようなことを書いたのですが、「これで終わりではあるけれど、終わりではなく、またここから旅が始まる」という曲だと思います。
あと、音に関して、交響組曲版が素晴らしいのは言わずもがななんですが、SFCが密かに聴きやすくなっている点も注目だと思っています。ドラクエ5の後にエニックスのSFC用サウンドドライバが開発されたそうで、SFC版ドラクエ1・2、3、そして6は特に聴きやすくなっていると思います。

【ドラクエ2】
改めて向き合おうとすると、まっさらな自分自身と向き合うような気持になりますね。言葉を紡ぐのがすごく難しいです。
「Love Song 探して」、ここからもうわくわくする気持ちになります。いたストで使われたのも嬉しかったです。
冒険が始まる「王城」、とても優しい気持ちになれる曲。FC版のループ直前のphraseが好き。
「街の賑わい」、1よりも活気がある感じ、明るいイメージですね。そして、よく考えたら、街から仲間が増えていく。それも曲に意味を重ねているのかなと思います。
「遥かなる旅路」は仲間が揃わず物哀しい感じ、子供心には悲しい曲でした。
(もの悲しいというと、「ほこら」の曲も、ですね。)
そこから、仲間が揃って「これから世界が広がるんだ、広い世界を3人で進むんだ」というイメージの「果てしなき世界」。全てのゲーム音楽の中で一番好きな曲を選べと言われたら、迷わずこの曲を挙げます。ロンダルキアの雪原を3人で、どこまでも行ける曲、いつまででも聴いていたい曲です。
「戦い」は子供心にどの戦闘も真剣に戦わせた曲。恐ろしい曲です。ベースが密かに好き。冒険に出た者たちを真剣にさせる曲ですね。
ロンダルキアの果てに待ち構える「死を賭して」。この世の終わりみたいな曲…(褒めてます。)まさに「悪霊の神」、この世の絶望を集めたら、こんな曲になるのではないかと思います。
エンディング「この道わが旅」も名曲です。これまでの旅を、人生を振り返る曲ですね。(歌詞ありversionもgood!)

【ドラクエ3】
3から、城の曲タイトルが「王宮のロンド」のように、「王宮の~」になるのがすごくいいですよね。シリーズごとに曲調も変わっていくのが楽しいです。
「冒険の旅」は、寂しかった1や「3人で」という2とまた異なり、「仲間と一緒に戦っていこう」という勇ましい曲です。
戦闘曲は1や2より派手さや勢い、緊迫感があります。(ドラクエの戦闘曲は人を真剣にさせる…)メロディがめまぐるしくくるくる回るようだと思っていました。個人的には、ジパングでやまたのおろちと戦った時もこの曲で燃えた思い出があります。(筆者のRPG人生初全滅がやまたのおろちだったので、今やっても真剣になります。)
ほこらのテーマから、ラーミアの「おおぞらをとぶ」の流れは今聴いても震えます。神…!!「おおぞらをとぶ」も、子供心に強く印象に残っています。どこまでも優しい曲。
バラモス戦の「戦いのとき」はSFCの新曲です。FCだといつもの戦闘曲なので「あれっラスボスじゃないの?」って思いました。こちらの新曲もオーケストラサウンドが盛り上げてくれます!
アレフガルドのテーマは、筆者はFC版3の優しいアレンジが一番好きです。初めて地下の世界に行ったとき、この曲が聴けて本当に嬉しかった思い出です。
そして、ゾーマの「勇者の挑戦」。個人的にはFC版が一番燃えます。FCの音だからこそ盛り上がるというか。
エンディング、「そして伝説がはじまった!」こちらも、画面と曲の流れが一致しているFC版が好きですね。SFCやオケももちろんいいのですが。この曲も、終わりではなく始まりの曲だと思っています。

…今回は、お題が偉大過ぎて、自分の言葉で語るのは本当に難しかったです…
30年以上前の曲ですが、思い出とともに今も脈々と生き続ける曲たち。もちろん、筆者の思い出だけでなく、世界中の人のそれぞれの思い出とともにこれからも在る、これを名曲というのだと思います。

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