ストリートファイターⅡ ~イメージアルバム~
ポニーキャニオン サイトロンレーベル / 1991年11月21日発売(廃盤)
テーマがあるとすれば「スト2の『世界』」ではないかなと思います。「イメージアルバム」を冠している通り、各キャラクター、そして彼らが構成する『世界』がきちんと描かれているアルバムです。単に「原曲を打ち込みと演奏で鳴らしただけ」ではなく、各曲に在る個性を聴くことができます。
TITLE DEMOの「Theme of World Warriors」、「暗めの曲調が多いストIIの曲の中でアメリカンな明るさを求めて作った曲」(ライナーより)、「シリアスな戦いのゲームだけど、中はすごく楽しいよ!」ということを表現しているような気がします。明るく、聴くと元気が出る曲ですね!OPからキャラクターセレクトもメドレーでうまく繋げています。
リュウのテーマ「Go Flying through the Air」は、最初のピアノ~和太鼓がいいですね。メロディもピアノ中心で泣けます。主人公の真面目さ、実直さが表れている曲だと思います。
ダルシムのテーマは、曲名の”Meditation”(瞑想)の通りだと思います。安らかに、癒される曲です。
ザンギエフの「Solid and Tough」も、曲名=キャラクターのイメージ=曲の内容、です。ベースに気を取られてしまいますが、サビのスネアがいいですね。オシャレなアレンジです。
四天王のテーマは、メドレーですが違和感なく、しかし4人の個性が生きたままで繋がっています。バイソンのpartがお気に入り、あと、ベガのpartが静→動なのがすごくいいです。
本田のテーマは打ち込み中心。作曲時に「日本の変な曲」という強い指定があったという本アレンジは、実際の相撲の取り組みからサンプリングしたであろう合いの手や歓声、voiceが多数使われています。癖になりそうな1曲です。
筆者のお気に入り曲、ガイル「A Violent Emotion」。静かに、しかし内面はviolentである、キャラクターの個性が際立っています。ギターがメインで素直にかっこいい1曲です。
ケンのテーマは、イントロが、トップガンのサントラのtrack2「Might Wings」と酷似していると思うのですが、そこから取ったのでしょうか…
オケヒットがかっこいい1曲。こちらはシンセ中心で、ガイルやリュウとは違ったかっこよさです。
全部で10曲というのも非常にバランスがいい1枚です!
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