Misaki’s Game Music Box vol.61 アルティメットエコロジー

アルティミットエコロジー
新声社 1994年1月22日発売(廃盤)

エコロジー/アーケード ゲームトラック
ソニーミュージックエンターテイメント 1994年2月2日発売(廃盤)

この作品のサントラは2種類出ています。まず、この作品は、新声社「ゲーメスト」誌の公募でゲームアイデアが出され、それをもとにカプコンが製作したのですが、その経緯もあってか、新声社から出ている盤と、カプコン作品の曲を当時出していたソニーから出ている盤です。
後者のソニー盤のほうが当時は入手しやすかったのですが、編集に難ありで、1.5ループしか収録されていません。謎。(曲順はちゃんとゲームの進行通りなのですが…)新声社盤は今では入手しづらいと思いますが、こちらは2ループ入っているので、曲順を自分で編集して聴くことをおすすめします。

作曲担当は西垣俊氏。この作品の後に、19XXを担当されることになります。
筆者にとっては、作品自体はPSP版カプコンクラシックスコレクションでしかやったことがないのですが、曲をCD発売当時から聴いている、思い入れのある作品です。
「この作品の曲のテーマって、なんだろう?」と、改めて考えてみたのですが、「環境破壊」を扱った本作品、曲の根底に流れているのは「守る」ということではないかと思いました。「星を守る」ということ、「環境を守る」ということ。ですが、サウンドが守りに入っているのではなく、「守り=攻め」なのではないかと、聴くことができます。本作品も、Qsoundの音源を活かした、生き生きとした曲を聴かせてくれます。STGですが、画面の明るい、どこかかわいらしい、丸みを帯びたキャラクター達に合わせて、曲もギターでかっこよく…ではなく、シンセやブラスで明るく爽やかなイメージです。

「緑の惑星」をイメージした、1面「グリーン・プラネット」。シンセのメロディが爽やかです。
筆者のお気に入りは2面、3面、そして4面です。2面「遊泳禁止水域」は水中面らしいイメージの曲。Bメロ(サビ?)で半音上がるのが好きです。巨大キャラも出るのでオケヒットがいい仕事をしています。(そしてカプコンの洗礼、2ボスが強い…)3面「アシッド・ドロップ」、ライナーより「曲を作る時、困ったのは、ステージ3の様に、空から、酸性雨の雨、そしてまた、空と、1つのステージで色々な展開があり、イメージがまとまらない事でした。」とありますが、空→酸性雨→上昇してまた空へ、という展開がちゃんと曲に表現されています!Bメロのシンセの重なり合い、そしてサビでオケヒットが盛り上げながら上昇というイメージが大好きです。4面「ゴヨーク鉄道で行こう」は、砂漠化した草原地帯の曲。そしてカプコン大好き列車砲台。こちらもオケヒットがうまく働いていると思います。メロディも伸びやかで好きです。
最終面「究極環境保護」。イントロから最終面らしく盛り上げてくれます!PSPカプコレのtrailerでこの曲が使われたときは嬉しかったですね!「守り→攻め」「この星の未来を賭けた最終決戦」のイメージが表現された曲だと思います。

個人的な想いなのですが、PSP版は4面ボスで詰んでいます…(言い訳:連射が付けられないので、ハンマー連付きの破壊力が使えない。言い訳ですが。)カプコンアーケードスタジアムにはまだ入っていないので、ぜひ入ってほしいですね!そして、曲も、多くの方に聴いてほしいなと思います。

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