交響組曲ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
キングレコード 2005年5月18日発売→再販2009年8月5日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW36S/ref=cm_sw_r_tw_dp_PR6FAKPR65QRPN2DW36G
交響組曲ドラゴンクエストV 天空の花嫁
キングレコード 2004年6月23日発売→再販2009年8月5日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW372/ref=cm_sw_r_tw_dp_S5GPVVX25086JC73FG5T
交響組曲ドラゴンクエストVI
キングレコード 2006年7月19日発売→再販2009年8月5日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B002AJW37C/ref=cm_sw_r_tw_dp_KA4E1W2BY31393RA7V3N
「ドラゴンクエスト」ゲーム音源大全集2
キングレコード 2002年1月9日発売→再販2009年10月7日発売
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2021年9月30日に、すぎやまこういち先生がお亡くなりになりました。そのニュースを知り、この回を書くことに決めました。35年間、ドラクエだけでなく、「ゲーム音楽」の発展に尽力くださった姿勢と行動にただただ感謝しています。個人的な想いを書くことが許されるなら、筆者にとっての「ゲーム音楽」の世界はドラクエ2から始まったので、幼いころに出会った曲たちを、これからもずっと好きでいようと思っています。
しんみりしましたが、今回の記事はドラクエ4、5、6について書きます。天空シリーズです。
ファミコンの4→SFCの5→SFCのサウンドドライバ開発により音がさらに良くなった6、と、曲だけでなく、音源の進化も聴くことが出来ます。
そして、今回は交響組曲の4、5、6と、ゲーム音源大全集2をpickupしておりますが、ゲーム音源大全集2には、SFC作品(1&2、3、5,6)のオリジナル音源が収録されています。SFCになって、音が良くなり、より聴きやすくなったなあと思います。
すぎやまこういち先生は、NHKのinterviewで、「popular音楽は、最初の印象で聞き手の心をつかまないといけないが、ゲームの音楽は、何度聞いても飽きない、噛めば噛むほど味が出るというような曲を目指さないといけない、曲の作り方はpopular音楽ではなくクラシックをベースにして考えている」と仰っていました。その「噛めば噛むほど、聞けば聞くほど味が出る」という点が、まさにドラクエの音楽を物語っていると思います。
【ドラクエ4】
全くの攻略なし、完全初見でplayしたので、本当にドキドキしながら進めていったのを覚えています。曲も、今まではフィールド曲は1曲ないし2曲だったのが、今回は章と先頭キャラクターによって違う曲を聴くことが出来、物語やキャラクターにより感情移入することができました。(「感情移入させる」のも、ゲーム音楽のひとつの役割だと思っています。)
第一章開始直後にまず耳にする「王宮のメヌエット」。本作は「城」から様々な物語が始まり、そして終わります。物語の節目節目でこのメヌエットを聴くことが出来ます。
筆者は推しキャラがアリーナなので(FC版当時からずっと好き)、「おてんば姫の行進」2章フィールド曲が大好きです。軽やかなメロディがいいですね。
また、印象的だったのは、通常戦闘曲が2種類ある点です。主に4章で聴ける「ジプシーダンス」は、姉妹の中に在る熱い思いを表すような曲です。対して、通常戦闘曲「栄光への戦い」は、もう生きていて何回聴いたかわかりません…なのに全く飽きない、思い出もたくさんあるし、何度でもずっと聴いていたい曲です。サビに向かって静かに盛り上がっていくところがいいです。
また、衝撃が大きかった5章冒頭、そこから聴ける「勇者の故郷」。これも、悲しい曲なのに、いつまででも聴いていたい曲です。メロディが本当に素晴らしい。そして、仲間が8人揃ったら聴くことが出来る「馬車のマーチ」。孤独感や哀しみを表していた「勇者の故郷」とは異なり、勇気あふれる「みんなで前に進もう」というイメージのメロディが心に残っています。
一番好きなのは「ドラクエ2」なんですが、4も思い出がたくさんあって…きっと、FC版発売当時から、世界中の皆さんの心の中に、「この曲が好き!」という思いがたくさんあるのだろうなと思います。
【ドラクエ5】
実はSFC版をやっていなくて、筆者はPS2版をplayしました。社会人になってからこの作品をやったので、主人公が石にされたとき、「この人はわが子の成長を自分の目で見ることができないんだなあ…」と、涙したのを覚えています。
「王宮のトランペット」、ドラクエの城らしい曲ですね。「何度聞いても飽きない」曲だと思います。
フィールド曲の「地平の彼方へ」、どこか孤独感があり、さすらいの旅という感じでしょうか。メロディの良さが耳に残っています。
戦闘曲の「戦火を交えて」はSFCになって音が良くなり、勢いと迫力が増しています!中ボス曲の「不死身の敵に挑む」も印象が深く刻まれています。恐ろしい敵のイメージです。
そして、実際にご自身の結婚式で流したという方も多いであろう「結婚ワルツ」。この作品の一大イベントである「結婚」を華やかに飾る曲です。(ドラクエは3拍子の曲がすごく美しい…!!)
【ドラクエ6】
こちらはSFC版をやりました。ふたつの世界を行き来するstoryが印象に残っています。(筆者はRPGのレベル上げが苦手なので、この作品の強力なボスたちには苦しめられました…!)そして、本作は「5」以上に音が良くなっているのも聴きどころだと思います。
街のテーマ「木洩れ日の中で」、フルートのメロディが軽やかです。「ぬくもりの里に」もフルートでしょうか、メロディが美しいです。
城のテーマ「王宮にて」、弦楽器のメロディがどこか切ない…
フィールド曲の「さすらいのテーマ」「もう一つの世界」、この作品のお気に入り曲です。特に前者が好きですね。のどかでありながら、後半はどこか切なさを含有しています。
「迷いの塔」は、ドラクエには珍しくパーカッションが効いている曲。塔の謎めいたイメージを押し出しています。
戦闘曲「勇気ある戦い」、ドラクエの戦闘曲って何回聴いても全く飽きないのが本当にすごい…曲に合わせて技で攻撃するのがとても楽しかった思い出です。
そして、ムドー戦の曲「敢然と立ち向かう」、この曲でムドーと戦うのはとても盛り上がります!
すぎやまこういち先生の新曲を聴けるのは、ドラクエ12が最後になります。でも、これまでの作品で聴いた曲たちとの思い出は、ひとりひとりの中に生き続けると思います。ドラクエ12でもどんな曲で思い出を作れるのか、お空の上からすぎやま先生に暖かく見守ってほしいなと思います。
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