Misaki’s Game Music Box vol.72 ROCKMANX

ロックマンX サウンドコレクション
https://music.apple.com/jp/album/mega-man-x-sound-collection/1406684515
https://mora.jp/package/43000033/A66038/
https://amazon.co.jp/music/player/albums/B07FCKX92F?marketplaceId=A1VC38T7YXB528&musicTerritory=JP&ref=dm_sh_zuggM2aLfqXR7vPS58rZDrP1a

(X1~X6まで収録されたアルバムもありますが(そしてboxも出ていますが)、今回は初代のみ語らせて頂きます。)
シリーズの原点にして至高、だと思っています。個人的に思い入れがありすぎる作品なので、語るのが、向き合うのが難しい…ですが、久しぶりに聴き直したら、曲はすんなり入ってきました。メイン作曲者は、山本節生氏。ロックマンの良さである「すんなり覚えられる、明快さ」を持ちながら、「元来がバンド小僧だった私の選択肢はひとつでした。『ロックマンよりハードなロックマンだから』。」(「カプコンミュージックジェネレーション ロックマンX1~6」ライナーより抜粋)という、超直球のロック、かっこよさ。それが聴くこちら側の心をずっと掴んで離さない曲に仕上がっています。
ギターに耳を持っていかれそうになるのですが、陰でいい仕事をしているのがオケヒットだと思います。本作のテーマである「かっこよさ」をがっちりと支えながら、当時のカプコンサウンドのテーマである「映画音楽性」を演出しています。あと、X2、X3や、同時期に出たSFC版エリア88等よりも、初代Xのほうが音が聴きやすいと、個人的に感じています。

語るのが難しいんですが…好きな曲を挙げます。
「OPENING STAGE」。基本のき。アルバムのライナーにも「『X1』のオープニング曲が全て」と語られているように、最初のstageでまずplayerの心を掴む、そして、シリーズ全ての曲に影響している、とても大切な曲だと思います。メロディがかっこいいんだよなあ…
「ZERO」の曲はシリーズに色々ありますが、本作のテーマが一番好きです。短い中に、ゼロの「かっこいい助っ人が登場!」という要素が詰まっていると思います。
静かに始まりを告げる、「STAGE SELECT 1」。stage曲以外のこういった曲が、「いぶし銀」として演出を支えています。
「ICY PENGUIGO STAGE」は岩井由紀氏の作曲です。メロディで「寒さ、冷たさ」を表していると思います。
「BURNIN’ NOUMANDER STAGE」「STING CHAMELEAO STAGE」は山本氏作曲。氏らしいギター前面のサウンドです。後者のカメリーオステージの、密林を表しているうねるようなギター、それに合わさるオケヒットがいいですね。
「BOOMER KUWANGER STAGE」は、ロックマン6担当の、竹原裕子氏作曲。縦に登っていくステージで、オケヒットがノリのいい曲です。
「SPARK MANDRILLER STAGE」「STORM EAGLEED STAGE」は、ロックマン7担当の友澤眞氏作曲です。ヒーローらしい曲の、前者がお気に入りです。ギターのメロディがかっこいい…イーグリード面は、イントロとループ直前のギターが好きです。
アレンジ等で人気が高い(と思われる)「ARMOR ARMARGE STAGE」。どこまでも続くような洞窟を、ギターが表現します。サビ(後半)のギターの早弾きがかっこいい。
「いぶし銀」その2、「BOSS 1」で静かに戦いの始まりを告げ、「BOSS 2」で戦闘へ。双方ともオケヒットがいい仕事をしています。「BOSS2」では、あえてループ直前にのみギターが入る演出がまたかっこいいです。
「SIGMA STAGE 1」、ロックマン伝統の「泣ける後半面」は、しっかりと引き継がれています。夕焼けをバックに、泣きのギターとシンセのメロディが入ります。ストーリーも佳境に入っているのを、曲がしっかりと演出していると思います。「男の泣き」演出です。
「SIGMA 1st」、ひたすらギターの早弾きで押せ押せ曲!ベルガーダーのほうが強かったとか壁蹴りだけで勝てるとか言わない!

筆者は、本作には本当に思い入れがあるのですが、実はクリアできていません。ラスボス最終形態で壁蹴りしすぎて手がつって(実話)playできなくなりました。今はswitchでもできるので、再挑戦したいです。画面を見て、playしながら曲を聴くと、また想いもよみがえってくるでしょうから。
また、switchでplayできるし、Amazon等でも曲が配信されているので、お若い世代の皆さんにもぜひ聴いて頂きたい曲たちです。

ロックマン X アルフ ライラ with 大坪敏明
ソニーミュージックエンターテイメント 1994年3月9日発売

X初代は、オリジナル楽曲のアルバムは長らく発売されませんでしたが、実は作品発売当初にこんなアルバムも発売されていました。オリジナルを期待して購入したら全曲アレンジだったというよくあるパターンでした。
そして、原曲は「ギターでかっこよく」が長所であり強みだと思うのですが、こちらのアレンジはフュージョン風味、ちょっとジャズっぽく。打ち込みとsax中心で、ギターはあまり押し出されていません。なので、原曲を期待して聴くと、かなり空回りすると思います。
唯一原曲寄りなのが、「Get Through the Dark ~Tunnel Stage~」。アーマーアルマージ面のアレンジです。ジャズっぽくもありますが、メロディは原曲寄りに収まっています。
そして、このアルバムを本記事に取り上げたのは、理由があります。個人的に神アレンジと思っているのが、シグマ面1st.「Again ~Underground Stage~」。最初のピアノでもう泣きそう。原曲も、夕焼けをバックにした、泣ける曲ですが、こちらはピアノアレンジで、「夕焼け」「泣ける」を解釈しています。この曲があったから、このアルバムを購入できてよかったと思っています。

関連記事

コメントする

Hey, so you decided to leave a comment! That's great. Just fill in the required fields and hit submit. Note that your comment will need to be reviewed before its published.