Misaki’s Game Music Box vol.73 BATSUGUN

BATSUGUN
ポニーキャニオン・サイトロンレーベル 1994年3月18日発売(廃盤)

2カ月半ぶりの記事更新になります…仕事が多忙なのと、次に書こうとしていた作品が、通勤に向いていない曲なので(つまり朝から爆発するロック系ではない)、考察がなかなか進んでいませんでした。そして、降って沸いたように、久しぶりに本作品を聴いて、文章はなかなか「降って沸いた」ようには出てこないのですが、「これを伝えたい」という気持ちは沸いてきたので、久しぶりにPCに向かっています。
挙げているのはサイトロン盤ですが(そしてサイトロン盤も持っていますが)、筆者がiphoneに入れているのはSuperSweepさんから発売された「TOAPLAN SHOOTING CHRONICLE」のboxです。本作品の音源は、今なら、クラリスディスクさんの「東亜プラン ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.2」が入手しやすいと思われます。

本題に入ります。なぜ、今回の記事を書こうと思ったか。
人気なのはおそらく4面曲ではないかと思われます。STGらしく、ノリがよく伸びやかなメロディ。
ですが筆者は久しぶりに聴いて、やはり、3面「BOMBER DANCE」が好きだと再確認しました。「3面が好き」、それを言いたいために本記事を書きました。だってオケヒットとベース中心ですよ???好きが詰まってる。Bメロで入るギター(と思われる)も低音なのが渋い。低音だけ一生聴いていたい。そんな曲です。そしてFM音源ラヴ。
あと、筆者はこの作品が(というか、東亜STG全般が)上手くないのですが、(本作品もクリアできていません…)本作品は、「曲の進行=スクロールの演出=敵の出現タイミング」をしっかり守っていて、とても印象に残っています。
1面の海底基地からの発進とともに、1面曲のイントロが終わります。筆者が3面曲を推すのも、オケヒットの切り替わるタイミングで中ボスが次々登場してくるのが、本当に印象に残っているからです。4面も曲に合わせて流れるように敵が出現するのが、STGらしくとても気持ちいいですね。
あとは、本作の1面は「始まり」の曲なんですが、「祝福された始まり」「明るい始まり」ではないように思うのです。なんというか…ノリはいいけど、後半が特に、ちょっぴり切ないようなメロディ。「これからの戦いは明るいだけじゃないぞ」というような。
その果てにあるのが5面曲です。最終面ですが、スローテンポで、とても「やるせない終わり」「安らかな終わり」を表現しています。STGは、ノリがいい、激しい曲も多いけれど、「こういう始まり方、こういう終わり方もいいな」と思わせるメロディです。
あと、一番耳に残るのは、コンティニューの曲だと思っています。やられた…!!という演出です。作曲者様は「PCMのテストのために、適当に作った曲が採用になった」と仰っていましたが、当時の限られたメモリの中だからこそできた表現だと思います。アイスマンの「Show Time!」が癖になる。(笑)

本作は、東亜プランの最後の作品です。そして、当時、STGは格闘ゲームの流れに押されていました。しかし、時流に対して東亜が放った最後の輝きは、今でも生きている(今でも楽しく遊べる、楽しく聴ける)と思います。そして、「限られた容量のなかで、耳に残る曲は、これだ」と、東亜が見せた答えなのだと思います。

関連記事

コメントする

Hey, so you decided to leave a comment! That's great. Just fill in the required fields and hit submit. Note that your comment will need to be reviewed before its published.