Misaki’s Game Music Box vol.65.5 Appendix Kirby 30th Music Fest.

Kirby 30th Music Fest. 星のカービィ30周年記念ミュージックフェス

行ってきました…3月下旬にこのコンサート(夜公演)が発表されて以来、光の速さでチケット抽選申し込み→落選、の連続。一般販売は4分で完売。あきらめていたところに、まさかの昼公演追加。最後のチャンスに賭け、結果、最後の最後でS席が当選…!!!コロナ禍以来、2年半ぶりの東京遠征を決めることが出来ました!
今回の会場は8000人収容ということで、かなり広いアリーナでした。待ち時間、カービィ作品の紹介映像が流れたり(新作「グルメフェス」の映像に合わせて、会場全体のペンライトが一面ピンク色になる場面も!)、Kirby Caféの曲が流れていたりと、会場席はカービィの世界が広がっていました。また、他のお客さんのマナーがよく、楽しくフェスに臨むことができました。

以下、曲の解説を中心に書いていきます。(実はパンフレットを事前に読んで予習していたのですが…それでも、当日は映像とともに生演奏が流れると、自然と涙がこぼれました。)

01. グリーングリーンズ~新世界をかけぬけて
ピアノと弦楽器のイントロで始まる、シリーズの原点曲「グリーングリーンズ」。イントロが終わると、バンドらしい壮大で力のある演奏へ!画面には、初代「星のカービィ」や「スパデラ」「スタアラ」の映像が流れます。「カービィの世界にやってきたんだ」という気持ちになることができました。シンセのメインメロディが、原曲のピコピコ音に似せていたのがまた良かったです。
それから、ディスカバリー1-1の曲、「新世界をかけぬけて」。管楽器、弦楽器の演奏も似合います。(Aメロをフルートで吹いてくださったのが個人的にはポイント高し)また、間奏のギターソロもかっこいいです。
最後はオーケストラっぽい「カービィダンス」で締めます。

02. メモリアルカービィフェス:1993~2004
最初から「まるかいて おまめがふたつ おむすびひとつ あっというまに」で号泣。(←筆者は夢の泉推しなので、夢の泉の曲が流れると泣きます。)
そこからシンセサイザーの、星のカービィ2「グラスランド」へ。先ほども述べましたが、GBサウンドはピコピコ音に似せてくださっているのが嬉しいです。
次は「スパデラ」から「ピーナツ平野」「キャンディ山」。「ピーナツ平野」は原曲に似せているアレンジでしたが、「キャンディ山」(スカイハイなどで流れる曲です)は元が速い曲なので…シームレスに、オシャレに管楽器で繋いできたのが上手いと思いました。
そこからは、カービィ3「アイスバーグ」から64「ゼロ・ツーめざして」。そして、鏡の大迷宮の「エンディング」で大団円!(最後の鏡の曲が流れているとき、会場のペンライトが、4人のカービィ色=ピンク、緑、黄色、赤、になっていたのが、とてもきれいでした)

03. Beyond the 25th Anniversary
これも最初は泣いてしまいました…スタアラのOP、「ティンクル☆スターズ」から。「トモダチ」と一緒に戦う作品を思い出しました。弦楽器と管楽器の伸びやかな演奏が素晴らしかったです。
バトデラより「開幕バトルデラックス!」も、未playですが印象に残っている曲です。曲を聴いてやってみたくなりました。
ここまで、割と明るい曲が演奏されていたのですが、少しシリアスになって…カビファイ2より「深き絆の盟友の戦い」。そしてすいこみ大作戦より「あしたはあしたのだいけっせん」。後者は初代カービィのED曲のアレンジなのですね!初聴きでした。

04. わいわい!サブゲームフェス
まさかの「刹那の見切り」のシリアスな開幕…!そして「たまごきゃっちゃ」→夢の泉なので泣く。(「たまごきゃっちゃ」の曲は、後半面で、中ボスたちを倒す塔を登る面の曲でもあるので、印象深いのです)64から「おちおちファイト」(5拍子の曲はペンライト振るの難しかったです(笑))、参ドロから「スマッシュライド」。また、ディスカバリーの「タマコロカービィ」は最近聞いた方も多いのではないのでしょうか。

05. 騎士達の逆襲フェス
ここからギターがしぬほどかっこいい曲。「メタナイトの逆襲:タイトル」からシリアスに入り、スパデラの「VS.メタナイト」でかっこいいギター演奏が聴けます。ギター中心の演奏が続き、鏡の大迷宮「ダークメタナイト」、USDX「銀河最強の戦士」そして儚く美しい前奏からスタアラ・ディスカバリー「バルフレイナイト」へ。途中で入るピアノの間奏が、激しさの中に儚さを感じさせて美しかったです。ディスカバリー版では「WELCOME TO THE NEW WORLD!」のphraseも入っているのが印象的でした。

06. メモリアルカービィフェス:2005~2022
タチカビのOP、参ドロのOPと入っていき…そこから個人的に好きな曲ばかりだったので嬉しかったです。「にどめの しょうじきぃ!!」USDX「ヘビーロブスター」。Wiiより「飛べ!星のカービィ」も泣けます。原曲に近いのが嬉しい演奏でした。トリデラ「この星をかけた魂の戦い」も号泣ポイント…(泣いてばっかりやな。)弦楽器が美しい…そして、最後はまさかの、ディスカバリー「北のホワイトストリート」でした。泣く。しっとりとしたギターが泣かせる。そして、このパートの指揮が、「北のホワイトストリート」作曲者の小笠原雄太氏というのも泣くポイント。

07. ハル研ドリームバンドによるデデデ大王フェス
HAL研のサウンドスタッフが、Kirby Cafe店内で、デデデ大王のテーマを演奏する映像が流れました。今まで、素晴らしい曲を生み出してきた方々ですが、「演奏する機会」「表に出る機会」というのは本当に限られていたので、貴重な演奏・映像かと思います。(ちなみに筆者は夢の泉推し→安藤さん推しです。)最後はディレクターの熊崎さんが、大王のvoiceで乱入!!

08. 激突!カービィのレースフェス
スパデラ「グルメレース」、ロボボプラネット「アウトロウドライバー」、ディスカバリー「サーキットでGO!」そしてエアライドから2曲。
「グルメレース」は、前回(25周年コンサート=オーケストラ)のアレンジとまた違った感じで、こちらも素敵でした。ジャズっぽくもあり。後半の管楽器がオシャレな感じでした。
「アウトロウドライバー」もジャズっぽく、オシャレな感じですね。(表現の限界)原曲に近い感じですが、途中で入るピアノが素敵。
「サーキットでGO!」も管楽器を活かしたアレンジ。Saxソロが素敵。筆者は本当にアクションが下手なので、この曲を聴くと、途中で障害物にぶつかったり谷底に落ちたりした思い出が蘇ります…
エアライドからの「ウエライド:草」はカービィらしい元気な感じの曲なのですが、「シティトライアル:街」は初聴きで、とてもオシャレなアレンジに驚きました。これも管楽器が活きている曲だなと感じました。

09. カービィのクライマックスバトルフェス
最初が夢の泉のラスボス…(また大号泣。)弦楽器であのイントロが再現されていて泣きました。「VS. マルク」は原曲(15/16拍子)でペンライト振るのは困難と思われ、4拍子アレンジ。ピアノ→sax→管楽器のサビがとても美しい。「VS. ゼロ・ツー」は、管楽器の掛け合いが完璧でオシャレなアレンジで、あと、打楽器も心地よいなと思いました。また、最後のドラムソロがかっこいい!
wii未playですが、筆者の大好きな「CROWNED」。AメロとBメロの管楽器が好きなんや…そこから弦楽器に移行していくのが泣ける…サビも最高に盛り上がります!!
名曲(皆さんが待っていたと思われる)「狂花水月」。ピアノメインでしっとりとしたアレンジ。セクトニアの「美しさ」を、こういうアレンジで聴かせるのかと、聴き入ってしまいました。
ラストはロボボプラネットから「回歴する追憶の数え歌」。機械っぽい、ピコピコしたシンセの音が印象的です。ギターと管楽器が重なっていく終わり方がかっこいいなと思いました!

10. 組曲:星羅征く旅人
今回、ディスカバリーのラスボス曲「いつしか双星はロッシュ限界へ」が選ばれず、こちらがクライマックスに持ってこられたというのは、個人的には驚きでもありました。(ディスカバリーラスボス曲が、本当に人気曲なので)ですが、この演奏を聴いて、なぜこちらが選ばれたのか理解しました。「トモダチ」と戦うラストバトルの、組曲。低音の弦楽器がとても不気味で、黒さ、不可解さを表しているのに息を吞みました。一方でパイプオルガン(シンセ)も「組曲」の「神聖さ」すら表しているのかと…個人的に好きなのは、ギターが入る第4楽章(phraseに「グリーングリーンズ」が入ります)、…演奏が最高潮に入ったところで、ピアノソロが入り、画面はスタアラの物語、そして、ピコピコシンセの「グリーングリーンズ」のphraseとともに、初代カービィの白黒画面へ…「原点」を見届けたかのように、ニルは消滅していく、その演奏と映像の一致に、涙が出ました。
最後の「ラストフレンズ」、エンディングの映像と曲の展開が一致している、カービィシリーズの長所を表現していて、とても好きです。

11. スペシャルライブ:グリーンツリーメモリーズ~WELCOME TO THE NEW WORLD!
「グリーンツリーメモリーズ」は、カビハンの紹介動画で聴いたことがあったので、「この曲か!」と聴けて嬉しかったです!カービィの優しい世界観を歌った曲だと思います。
そして、舞台右からひとりの女性が…ディスカバリーOP・EDで、「かつて新世界で流行した歌を歌った女性」である、NEICHELさんが登場!!(イントロがギターなのが個人的に好きで泣いた!!)あのOPとEDは何回見ても泣いてしまう人にとって、生で歌唱を聴けたのは涙、涙でした。(しかも大本さんとNEICHELさんのデュエット!)最後のペンライト演出が、カービィのピンクと、草原色(エフィリン色)の緑になっていたのも泣いた…

12.(アンコール)エンディングメドレー
スパデラ「銀河にねがいを」はやっぱり何度聞いても良い曲です。今回も最後に持ってきてもらってとても嬉しかったです。そこから64エンディング、参ドロエンディングへとメドレー。その後、鐘の音からwii「ぼうけんのはじまり」のphraseが聴こえて泣いた…wiiエンディングから、ディスカバリーエンディングへ。ディスカバリーの、エフィリンが飛んでいく女性コーラスのところでいつも泣いてしまう…最後は、25周年コンサートでも聴けた、初代カービィのエンディング「あしたはあしたのかぜがふく」で、盛大にフィナーレを飾ります!!

今回、自分の遠征がかなり余裕のないスケジュールで、コンサート前まで(十分に準備していたとはいえ)かなり不安でした。コロナ禍で感染者が減らず、いつ開催中止になってもおかしくないなと、内心思っていました。ですが、蓋を開けたら、こんな素晴らしいコンサートに参加できて、本当に良かったとしか言えないです。個人的に感じたのですが、夏なので、会場には冷房が入っていました。演奏前は「涼しいな」くらいにしか感じていなかった会場内の「空気」、演奏後はなんとなく暖まっていたのが、とても印象に残っています。感染防止のため、声を出したり、騒いだりはしていません。それでも、演奏者、指揮者、司会者、ゲスト、そして観客の、全ての「熱意」が、会場の温度を上げていたんだなあと、終わってしまった今、しみじみと感じます。

次開催されるとしたら、35周年でしょうか。それまで、この素敵な「カービィ」という作品が、曲が、これからも続くことを、願ってやまないです。そして、「これからもカービィを好きでいたい」と思える、素敵な1日でした。

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