グラディウスIII/コナミ矩形波倶楽部
キングレコード 1990年2月21日発売(廃盤)
交響詩グラディウスIII
キングレコード 1990年6月5日発売(廃盤)
「あまりに難易度が高い」と、当時某アーケード専門誌で散々目にしていたので、STG初心者だった筆者は、台に近寄りはしても絶対に手を出さなかったのを覚えています。それは今でも続いています。(未playです。そもそも筆者は復活ゲーが絶望的に下手です)
しかし、曲は、当時から constantに聴いています。聴きやすいんです。曲としても、音がいいという意味でも。1989年稼働開始の作品ですが、当時の総力を尽くした音の良さ。アーケードでは、音楽という面で、コナミとタイトーが当時は力の入れ方が違っていたなあと、しみじみ思いだします。筆者は当ブログを書くために他作品の曲を聴いて、考えるのに行き詰まると、グラ3あたりの「何も考えずに聴いていて心地よく聴きやすい」曲に戻ります。
音がいいのも特徴的なんですが、もうひとつ、本作品の曲は、「フゥーッ」という女性の声のようなChorusが印象的です。その神秘的なChorusも曲の一部として成立していて、聴く側の印象に刻み込まれると思います。あとスネア。スネアが心地よい。コナミのスネア好き。
オリジナルサントラはアレンジ3曲入り。コナミらしくフュージョン風味の3面アレンジが好きです。また、3曲目は、タイトルにふさわしく、オーケストラ調でOPの曲を奏でます。
そして、レアでマニアックな?「開発者たちが喋る」ボイスドラマ入り。今、少しだけ自分が今まで聴いてきたサントラを思い浮かべてみましたが、「開発が声優として喋るドラマCDのトラック」は、これくらいしか思い浮かびません…そもそも当時は「開発者が表に出る機会」は限られていたので、このtracksは貴重ではないかと思います。ちょっとした未使用曲2曲も聴けたりします。
「交響詩」は、文字通りオーケストラ版アレンジ。タイトルは「交響詩グラディウスIII」
なんですが、グラ1やグラII、沙羅曼蛇の曲も編曲されています。
どれが好きかと言われると全部好きなんですが…前述のChorusで始まる空中戦1「Departure for Space」。当時、リアルタイムでこの作品をplayされた方は、この曲からグラ3という扉を開けて、本当にわくわくしただろうなあと伝わる、「始まり」の曲です。
そこから1面「Sand Storm」に繋がっていくとか完璧な始まり方かよ…メロディにChorusが重なるのが本当に心地よく美しい。オケヒットも盛り上がり気持ちいいです。
人気と思われるのは3面「In the Wind」。Aメロ後半で、ベースが半音?上がるのがメチャクチャ好き。聴いていて嫌味がない曲。
オケヒットがノリノリな空中戦2「Try to Star」。オケヒットとリズムがノリノリで好き。
マイナーかもしれませんが、当時から筆者の個人的推し曲は6面「Dead End Cell」です。メロディかっこよすぎだろ!!!最近になるまで、グラ1の作曲者様である、東野美紀さまがこの曲の作曲ご担当だと知りませんでした…グラシリーズのベストアルバム的な「グラディウス アーケードサウンドトラック」には、この曲のアレンジが収録されています。
(今回グラ3を取り扱うにあたり、「グラシリーズ1~4が収録されているこの『アーケードサウンドトラック』を紹介するか否か」で結構悩んだのですが、「いやいやグラディウスを4つまとめて一つの記事に書いたらすごい長さになるだろ」と思い、グラ3から書くことにしました…「アーケードサウンドトラック」は、1から4まで入っていてお得なんですが、曲の収録順と、各曲1.5ループしか収録されていないのが個人的によくわからないです)
熱い7面「Fire Scramble」。熱い。このへんから、単に「さわやか」なだけでなく、「謎、神秘」に向かっていく曲たち。ギターが熱いんですが、後半のChorusが邪魔していないのがすごい。
「神秘的」は8面「Cosmo Plant」、9面「Crystal Labyrinth」でも続きます。9面曲は特に、トラウマになった(トラウマになるまで聴きまくった)方も多いのではと推察します。曲はすごく良いんですけれどね。
グラシリーズの最終面は、「よーし、最後だ、盛り上がるぞ!」という要素より、「やっとここまで来れた、あと少しだ、よーし頑張るぞ」という感じのほうが強いなあと思います。グラ3の10面前半「Mechanical Base」、Bメロ~サビが好き。オケヒットとChorusがいいですね。
本当に、個人的に復活ゲーが苦手で、大変敷居の高い作品ではあるのですが…曲は本当に好きで、「曲のためにPS2版(3と4のセット)買おうかな」と思うくらいには好きです。思うだけで買わないうちにアケアカでPS4に来てしまいましたが。またいつか、店で、上手い方のplayを拝見したい作品です。
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