Misaki’s Game Music Box vol.86 カプコン・ゲーム・ミュージック

カプコン・ゲーム・ミュージック
アルファレコード G.M.O.レーベル / 1986年8月25日発売(廃盤)
再販版 ポニーキャニオンサイトロンレーベル / 2002年6月19日発売(廃盤)

(今回のvol.86~88は、このブログを本にした時用の書き下ろし部分として取っていたのですが、
あまりにブログを更新できていないため、今回放流することにします…)

カプコン初のサントラ。当時の「3音しか出せない」制約の中で、では、どのように「聴かせるか」を最大限に工夫したアルバムだと思っています。音は確かに弱いです。ですが、それにも増して、美しいharmonyを聴かせてくれます。
1ループしか入っていなかったり、曲の合間にSEが入っていたりする昔のGMOの仕様ですが、それでも貴重な音源です。

【魔界村】
「平地BGM」は言わずと知れたあのテーマ曲。全編通して、ピアノで弾けそうな感じのharmonyが不気味であり恐ろしく、同時に美しいです。「洞窟BGM」も好き。そして、このアルバム全体に言えることなのですが、ネームレジストが本当にきれい…恐るべき完成度です。。特に2位以下のほうが好きです。
アレンジ1曲入り。打ち込みでノリのいい魔界が聴けます。ピアノがいいですね。

【ソンソン】
河本圭代氏デビュー曲。「メインBGM」は、しっかりとしたメロディで、中国っぽい、そしてコミカルな曲を聴かせてくれます。音遣いがかわいらしいです。

【1942】
「ガッ」「ピー」で構成された曲(曲なのか?)。そんな中で、「亜也虎BGM」は、巨大な敵に対峙する不気味さが描かれています。やはりネームレジストが名曲です。

【ひげ丸】
こちらもかわいらしい音遣い。「Deck BGM」はゲームに飽きさせない曲だと思います。やはりネームレジストが略。

【闘いの挽歌】
かわいくコミカルな曲が多い中でのシリアス系。1面と2面が好き。30年前の曲ですが、既にメロディはしっかりしています。また、低音とノイズだけで構成された「剣王BGM」は不気味で、最強の敵を描いています。やはりネームレジストが略。2位以下ネームレジストが好きです。

【戦場の狼】
「BGM1」「BGM2」は、カプコン得意の「戦いの曲」。「戦いながら前に進んでいく」というゲーム性が表れています。やはりネームレジストが略。
アレンジ1曲入り。当時はこのアレンジの音で聴けるのは嬉しかっただろうなあと推測します。

【ガン・スモーク】
こちらも戦いの曲ですね。西部劇風のゲームを表した曲が多い中、ちょっと異色の3ボスBGMが好きです。

【エグゼドエグゼス】
不思議な曲…それでもメロディはしっかりしています。やはりネームレジストが略。音遣いが巧いとしか言いようがないです。

【セクションZ】
どこか哀愁、神秘性のある曲たち。1面BGMは低音が効いています。そしてメロディがオシャレな3面BGMが好きです。やはりネームレジストが略。美しく優しいネームレジストです。

そう、闘いだったり、かわいかったり、様々なゲームの曲が収録されていますが、根底に在るのは「美しさ」ではないかと、改めて感じました。
当時の作曲者様たちの工夫が存分に詰まったアルバムです。

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