カプコン・ゲーム・ミュージック VOL.2
アルファレコード G.M.O.レーベル / 1988年3月25日発売(廃盤)
再販版 ポニーキャニオンサイトロンレーベル / 2002年7月24日発売(廃盤)
相変わらずの音の弱さで泣きそうになりながらも、「じゃあどうやって聴かせるか」を追求したアルバムです。vol.1より表現の幅も広がっていると思います。
【ストリートファイター】
カプコン得意の「戦いの曲」に、各ステージの「国」のイメージをプラスしたやり方で聴かせてくれます。日本の曲はメロディにどこか和風な感じが表れています。「激」の曲が好きです。ボーナスステージ1はエレキギターとホーンセクション(だと思われる)が重なって、オシャレな印象です。中国ステージも伝わりやすいイメージですね。
【トップシークレット】
作曲は藤田晴美氏。本作収録の作品の中で一番聴きやすい音を出していると思います。全体的にメロディの重なりが美しいです。「最前線」の明るく冒険的なメロディがいいですね。また、「悪魔の塔」も好きです。「最前線」より敵の要塞に踏み込んだという感じが伝わります。音の重なりが緊迫感を出しています。密かに好きなのがランキング曲。いい味を出しています。
【ロックマンアレンジ】
筆者の敬愛する、松前真奈美氏のデビュー作。(アレンジはご本人が担当されたか定かではないですが…)メドレーになっているのがとても初期のロックマンらしいと思います。ちょっと変則的なパーカッションが印象的です。
【ラッシュ&クラッシュ】
作曲は河本圭代氏。「1930年代風→ジャズ」。(ライナーより)そういうわけでスウィング風味の「SHARP SHOOTING」がとてもオシャレ。(1986年の曲でジャズ風!センスがすごい!)ちょっと緊迫感を増した「CHASER」もいいですね。
【サイドアームズ】
森安也子氏のカプコン在籍最後の作品。「戦いの曲」。本アルバム収録の作品の中では一番シリアスだと感じています。緊迫感のある「BATTLE SHIP A」「BATTLE SHIP C」「BIG BATTLE SHIP」が好きです。ステージ曲では4面の何とも言えない神秘的な感じがとてもいいです。3音しか出てないのが逆にすごい!また、8面の後半に向かうにつれての盛り上がりもいいなと思います。
PSGからFM音源に変わって、作曲者たちの当時の工夫とharmonyがたくさん詰まっているアルバムです。
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