Misaki’s Game Music Box vol.34 星のカービィ スーパーデラックス

星のカービィ スーパーデラックス

最近カービィにハマっているので、動画でのネタバレなし、攻略情報なしの、完全所見playで挑戦しました。筆者はアクションゲームが好きですが下手なので、なかなか難しく、何度もやり直しましたが、100%には至らずとも一応クリアできました!歯ごたえがあり、とても楽しい作品でした。
そして曲も、単に「かわいいカービィ」を表す曲だけでなく、バラエティ豊かな色とりどりの曲を楽しむことが出来ます。
これから始まる冒険をわくわくさせる「タイトル」画面の曲。そして、かわいらしい雰囲気の「初心者の部屋」。「はるかぜとともに」では、初代カービィのアレンジ(タイトル画面、グリーングリーンズ)が聴けるのがとても嬉しいですね。
デデデ大王とくいものレースをする「激突!グルメレース」もレースらしくもあり楽しい曲です。負けられない戦いがそこにある!
また、この作品のボス曲はどれも非常に秀逸だと思います。通常ボスの「ボスとの戦い」、それをchiptune風にしたバトルウィンドウズ戦、そしてラスボスのマルク。特に最後のマルクの曲は、カービィシリーズで何度もアレンジされており、名曲だと思います。
そして、本作で最もお気に入りなのは、戦艦ハルバードの2曲。特に甲板の曲が好きです。カービィには珍しく「いつになく マジなふんいき。」、シリアスな曲がゲームを盛り上げてくれます!
「銀河にねがいを」エンディングの曲も大好きです。カービィらしく、平和な大団円のメロディを聞かせてくれます。この曲もよくアレンジされていますね!
…と、いい曲がたくさんそろっているのですが、本作、現時点で未サントラ化です。来年のカービィ30周年に合わせて、サントラboxとか出ないかなあと、期待しております。

Misaki’s Game Music Box vol.33 The Sound of Kirby Café

The Sound of Kirby Café
HAL研究所 2016年8月3日発売

カービィカフェで流れているアレンジを収録したサントラ。2枚に共通するテーマは「温かさ」だと思います。そして、「室内楽」、「居心地のいい空間」を思わせる楽曲たち。明るく暖かいカフェで一杯のコーヒーを飲みながら、「あ、幸せって、こういうことかな」と感じさせてくれる曲です。
グリーングリーンズの優しいアレンジ、「新緑のカフェテラス」。すでにカフェにいる気持ちにさせてくれます。
夢の泉推しとしては、やはり「バターたっぷりビルディング」が嬉しいアレンジですね。ピコピコ鳴ってますが落ち着いたアレンジです。
タイトル通り、「ふわふわ」漂っている気持ちにさせる「ふわふわのらくえんで」。癒し系アレンジです。
そして、低音のピアノと弦楽器のハーモニーが心地よいのが「木漏れ日のティータイム」。こちらもお気に入りです。ゆったりした曲です。
そしてサントラも終盤になり、「聴いてよかった、大団円」という「ゴハンをたべてゆめをみて」。グリーングリーンズのフレーズが入っているのも良いですね。平和に始まり、平和にサントラが終わります。

The Sound of Kirby Café 2
HAL研究所 2019年12月12日発売

前作も落ち着いた雰囲気の1枚ですが、どことなくかわいらしいアレンジが多かったのに対し、こちらは落ち着きにさらに磨きがかかっているような気がします。そんな中にある「かわいい系」アレンジが、アクセントになっています。
美味しくご飯とお茶が頂けそうな「きらめき星、うまれて」。これから始まる1枚のアルバムを、わくわくした気持ちで聴かせてくれます。
マリンバがとてもかわいらしい「Tomorrow’s Tea Times」。そして、カービィの曲で3拍子は癒し系、泣ける系が多いような気がするのですが、ちょっとジャズっぽくおしゃれな「王様きらきらフルコース」。
筆者のお気に入りは「ブリリアントブルー」です。途中で「リ、ン、ゴ、の、ジュー、ス~」のフレーズが入るのがものすごく癒されます…(「リンゴジュースのうた」が入っている、カービィ25周年記念アルバムも、いつかコラムを書かせていただきます)
そして、原曲それかー!!というアレンジの「ブライト オブ ドリーム」。グルメレースだけど、グルメレースじゃないのか…ピアノがオシャレ。
「Smile-Sisters & Gentleman」はこちらもかわいらしいアレンジですね。とても平和な気持ち気持ちにさせてくれる曲です。
「スーパーカービィハンターズ」のテーマ曲をアレンジした「いつか、その夢も」。優しい1曲ですね。原曲も生きているアレンジなので、一緒に歌詞を思い浮かべてしまいます。
そして最後にグリーングリーンズで締める「GREEN WARMTH」。オシャレであり明るく、晴れた日に聴きたい1曲に仕上がっています。

どの曲もとてもqualityの高いカフェアレンジなので、ぜひ「3」を出してほしいなと思います。そして、カフェも末永く続くよう願っています。

Misaki’s Game Music Box vol.32 極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~

極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~
キングレコード 1994年7月2日発売(廃盤)

コナミのSTGboxはこれのために購入しました。買って損なし!!(過去サントラを持ってらっしゃる方には、被りの多いboxですが…)
テーマは、「自分たちが楽しんで、それでみんなも楽しませるぞ~」という姿勢だと思います。特に、「自分たちが楽しんで、作品も曲も作ってる」という意思を曲からも強く感じます。
前作パロディウスだ!に比べ、引用元の曲もvariationが広がり、アレンジも華やかになりました。聴いていてとても楽しいし、当時は「この曲知ってる!」を見つけるのが楽しいアルバムでした。

筆者のお気に入りは1面、4面、5面、7面。4面はスピード感のある面そのものを曲で表現しています。オケヒットに合わせて口ずさんでしまう!
特に最終面、この曲が聴きたくてboxを購入したと言っても過言ではありません。ペンギンおどれおどれ~!!こちらもオケヒットが惜しまず使われ、ずんずんノリノリになれる1曲です!
また、本作の中でも特筆すべきなのは、スペシャルステージのコナミSTGメドレーです!
当時はまだコナミ作品をあまり知りませんでしたが、このメドレーで履修した作品の曲も多いです。どれも原曲を大切に、しかしさらに熱くしているのが素晴らしいですね。A-JAXのパートが大好きです。

コナミにしか真似できないと思いますが、こういう、「遊び心のある、でも本気でやっている」作品が、また現れるといいなあと思います。

Misaki’s Game Music Box vol.31 パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~

パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~
キングレコード 1990年7月21日発売(廃盤)

こちらのパロは、極パロに比べると、「かわいらしい」がテーマかなと思います。クラシックのアレンジも、かわいらしく、しかし聴きやすくまとまっています。引用曲も、有名どころが揃っていますね。ゲームで音楽の教科書みたいで楽しいです!そして、ドラムの音が、当時のコナミという感じでとても印象的です。

筆者がパロを初めてやったのはFC版でした。そして、ある要素が、筆者の心を掴んで離しませんでした。
そして、地元のゲーセンで、7機設定だったので、「ある要素」を求めてやりましたが、2面のリカさんに6人潰されました。それ以来2面はトラウマになりました。
しかし、筆者はこの作品を嫌いになれませんでした。それは、「ある要素」…2面曲「ピエロの涙も三度まで」を、FC版で聴いていたからです。そしてアケでも聴きたかったのです。どうしても。それくらい大好きな曲です。リカさんに潰される前に聴けたときは本当に嬉しかったです。
最終面のグラ1アレンジも印象的。音がパワーアップしているので、力強く聴くことが出来ます。とても熱いです!!グラシリーズアレンジといえば、2ボスとリカさんにもアレンジが充てられているので、こちらも熱いです!

さて、こちらのアルバムの音源かどうかわからないのですが、筆者はitunesで配信されていた「コナミミュージック名曲コレクション パロディウスだ!編」を過去に購入したので所持しています。しかし今は配信されていないようです。(他の名曲コレクションは残っているんですが…)先日発売された、コナミSTGboxに収録されているので大丈夫ではあるんですが、ダウンロードでの過去作の販売も、また頑張ってほしいなと思います。

Misaki’s Game Music Box vol.30 BORDER BREAK MUSIC COLLECTION

このシリーズには、PS4版ボーダーブレイクの楽曲が収録されています。ですがアーケードと被っている曲も多いので、そちらの解説は割愛させて頂いて、PS4オリジナル曲と新規アレンジ曲を解説させていただきます。
PS4版も、αSide→EUST→ノリがいい、βSide→GRF→オーケストラ調という曲調は変わっていませんが、βSideの曲にギターが使われていたり、以前EUSTをメインに作曲されていた方がβSideの曲を作っていたり、両陣営の距離感はちょっと小さくなったのかなあと思っています。それから、PS4版サントラには、アレンジが積極的に収録されているのがとても良いです。

BORDER BREAK MUSIC COLLECTION
ウェーブマスター 2019年4月28日発売

<研究都市メムノス>から始まったPS4版の楽曲。「Crystal works」と「琅玕(ろうかん)」素直に従来のEUST、GRFっぽい良曲だと思います。特に前者のキラキラした感覚とメロディが大好きです。
<ナローレイ深地隙>α side「Ground Shaker」はトランス調の強い曲ですね。ノリノリです。サビのギターからドラムソロにかけての部分がgood!

BORDER BREAK MUSIC COLLECTION TYPE-02
ウェーブマスター 2019年8月31日発売

TYPE-02にはアーケード版より<極洋基地ベルスク>の「Pole Shift/Arr」、そしてPS4版より「ELVS/Arr」(メニュー画面)「Crystal Works/Arr」「開闢・即妙(かいびゃく・そくみょう)」の4曲がアレンジ収録されています。どれも原曲重視のアレンジですが、特に、「ELVS/Arr」はギターとベース中心で渋いアレンジだなあと感じました。

BORDER BREAK MUSIC COLLECTION TYPE-03
ウェーブマスター 2020年4月28日発売

PS4版「ユニオンバトル」(ツィタデル戦)の曲が中心です。ユニオンバトルはオーケストラ成分多めで奏でられています。「Stagnation」は敵が攻めてきたぞーという感じで、テンポが速すぎない中で緊張感のある曲。ツィタデル戦優勢で流れる「Brave wind」は、タイトルにもあるように強い風、追い風のイメージで、「勝どきをあげろ!という曲ですね。
<アルマイヤ大砂海>α Side「Heatstroke」は、熱砂を思わせるノリとメロディ。イントロが印象的です。
また、「叢濃・即妙≪真≫」は、メタセコイアによるバンド成分増量アレンジ。間奏で入るギターが特にいいですね。

BORDER BREAK MUSIC COLLECTION TYPE-04
ウェーブマスター 2020年8月31日発売

PS4版「ユニオンバトル」(アルド・シャウラ戦)の曲が収録されています。本アルバムでの筆者のお気に入りは、<マウナ・エレ溶岩流域>β side「軻遇突智(かぐつち)」。オーケストラ調でありながら打ち込みのノリを持っている曲です。音が少しずつ重なり合っていくサビが癖になります。
また、アレンジ「Craftsmanship~Beat Rock Mix~」(←PS4版大攻防戦)「Brave Wind~Orchestral Mix~」も収録されています。後者のオーケストラの広がりが素晴らしいですね。

BORDER BREAK MUSIC COLLECTION TYPE-05
ウェーブマスター 2020年12月25日発売

シナリオの曲が多く収録されています。<M532バイオドーム>α side「Soft Landing Experiments」は神秘的で不思議な曲。イントロ~Aメロにかけて、カタパルトで飛んでいくのに合わせてか、テンポが速くなっていくのが印象的です。
アレンジ曲は「弩・即妙≪真≫(いしゆみ・そくみょう≪しん≫)」「琅玕・即妙(ろうかん・そくみょう)」「Extreme pirates (Metasequoia Version)」が収録。特に、box版アレンジの弩はオーケストラだったのですが、今回のバンド成分多めのアレンジも素晴らしいです。ギターが入るとやはり違いますね!「Extreme Pirates」もギターマシマシです!
また、セガ社が誇る、世界一歌の上手いサラリーマン、光吉猛修氏が歌う「Catch The Future -Re:UNION-」も収録されています。光吉氏の力強い歌唱を乗せたアレンジです!

(以下、2023/09/19追記)
BORDER BREAK MUSIC COLLECTION TYPE-06
ウェーブマスター 2023年8月10日発売

PS4版サービス終了1カ月前に発売された、正真正銘ボダ最後のサントラ。
イベント報酬の、8bit mix、ゲームギア音源mixが多く収録されています。ボダの曲をピコピコで鳴らしたらどうなるんだろう…と思い聴いてみたら、「あれ、結構原曲寄りじゃね…」と思ったのが正直な感想です。颪(おろし)~8bit Mix~は、ロックマン風味もあるなあと個人的に思っています。
その他、PS4版イベント報酬で入手できた「MONICA STRIKE!」「渚のプラズマ☆カノン」は、キャラクターのイメージに合っていて、ノリが良く、押せ押せイメージの元気が出る曲です!別項にて後述します、全曲総選挙でも結構票を集めていました。
また、おそらくアケ版の未実装マップでお蔵入りになったかと思われる「Soar ~Unused Demo~」「玉兎(ぎょくと) ~Unused Demo~」。貴重な未使用曲であり、アケ版後期の雰囲気を思わせる良曲に仕上がっています。

Misaki’s Game Music Box vol.29 BORDER BREAK SOUNDTRACK COMPLETE CD-BOX

BORDER BREAK SOUNDTRACK COMPLETE CD-BOX
フロンティアワークス 2018年8月2日発売(廃盤)

8枚組のbox。ボダのサウンドを扱うにあたって、たくさんサントラが出ているので、どのサントラを題材にするか迷ったのですが、全ての曲が入っているこちらのboxを挙げることにしました。10年に渡って稼働した、アーケード版ボーダーブレイクのサウンドを楽しむことが出来ます!
試合開始時にEUSTかGRF、どちらかの陣営に所属して戦う本作、EUSTは「かっこいい」「近未来的」「シンセサイザー、ギター」「ロック、トランス系」というイメージの曲、それに対して、GRFは「泣かせる」「壮大」「オーケストラ」という曲が多いです。また、ライナーノーツ(というか、小冊子)に記載されていた「(サウンドチームの曲から)全ての曲がコンペで選ばれている」という一文も印象に残っています。
そして、どの曲も「戦いの曲」でありながら、メロディが力強く明快で、それが本作の曲の長所だと思っています。
ボダの曲の好きなところを語りだすときりがないんですが、試合開始時(自軍ベース~敵ベース)~「兵装を選択してください」~出撃まであと10秒~出撃~自軍からカタパルトでぴょーん、という一連の流れが曲の流れ(イントロ1~イントロ2~Aメロ1~Aメロ2~Bメロ~サビ)と完全に一致して、ちょうど激戦区で曲のサビにさしかかるのがどのマップでも同じというのが本当に素晴らしいです。

【DISC 1】ver1.0~1.5
ここからすべては始まった<スカービ渓谷>の「MIRAGE」「揺曳(ようえい)」。最初のマップから媚びていない、戦場の乾いた風を思わせる曲です。
マップ<第3採掘島>では、どちらかというと近代的なのはEUSTの「Urban Crusher」。稼働初期から人気なのはGRFの「火蛾(かが)」。
<トラザ山岳基地>EUSTの「Devil’s Mountain」、ギターサウンドが良い!筆者にとってはこのマップがデビューだったので、とても思い出深い曲です。

【DISC 2】ver2.0~2.7
「Airburst」で開幕した、version2.0。<放棄区画D51>の曲はどちらも寒々しいイメージ、氷に閉ざされた近代都市をイメージしたEUST「Rush Tactics」、対してGRF「光環(こうかん)」はオーケストラで氷の山奥を描きます。後者は特に「放棄された」というイメージですね。
イントロの早いピアノが印象的な<ウーハイ産業港>EUST「Beginning of the End」。夜景の港湾が浮かんできます。
<極洋基地ベルスク>では、ピアノとシンセのハーモニーが美しいEUST「Pole Shift」、オーケストラで「強固な基地」のイメージが展開されるGRF「襲(かさね)」の2曲が展開。どちらも捨てがたい…
そして、<デネブラ大落片>。雷を思わせるギターとシンセサウンドのEUST「Curved Dimensions」。
本作で最も人気が高い曲(と思われる)なのは、GRF「弩(いしゆみ)」です。「エイオースの落ちた、争いの根源の地」をオーケストラで壮大に表現していて、イントロから鳥肌もので泣けるの一言です。(メロディももちろんいいのですが、実は低音がとても良い…)また、サントラには効果音は入っていませんが、ゲームをやりながら聴くと雷雨の音が入っているのも素晴らしいです。(このマップは雨が降っているバージョンと晴れているバージョンがあります。)
さらに、本boxでは、オーケストラアレンジ「弩・即妙(いしゆみ そくみょう)」を聴くことができます!こちらも素晴らしいアレンジです。

【DISC 3】ver1.0~2.7
DISC3は、メニュー画面の曲や、イベントマップの曲、そして、各試合の残り180秒以降の曲が収録されています。筆者のお気に入りはクラン演習の「Dense Population」「集簇(しゅうぞく)」。知っている仲間と戦う試合は特別なもので、この2曲は特に思い出深いです。

【DISC 4】ver3.0~3.5
version3.0の始まりを思わせる近未来感のある、<第19号高層サイト>EUST「Z.Z.E」
そして<ナヴァル岩石砂漠>EUST「Illusory Perception」。高いキーのギターとシンセが砂漠の風を思わせます。
<マデルロンド大空洞>、EUST「Hollow Out」、GRF「纏(まとい)」、どちらも静かな洞窟を思わせるメロディ。GRFは涙腺を刺激する切ない曲です。
そして、本作の人気曲、<ロンシャ深山>GRF「叢濃(むらご)」。雄大なオーケストラです。弦楽器が中国を思わせます。オーケストラなんですがロボットものの本作に合っているのは本当にすごいと思います。
それから、3.0から実装された「ユニオンバトル」の曲も人気ですね。
巨大な敵に立ち向かうという感じの「Loose walker」。サビで入るコーラスは、リアル人の声ではなく、打ち込みだそうです。こちらの曲は悲壮感、絶望感が描かれています。
そして、「巨大な敵に勝つぞ」という、「Eradication」。ギターが力強く、勝利に向かって勢いづけてくれます!ノリノリです!

【DISC 5】ver4.0~4.7
<ホープサイド市街地>EUST、「Organs」。シンセサイザーのメロディが近未来的。サビのピアノが美しいです。
個人的に大好きな<マリナセドナ大雪山>GRF、「颪(おろし)」。キラキラした雪原のイメージで、サビが壮大です。パーカッションも軽快ですね。
<ネソス島実験ドーム>では、けだるさ、悲しみを描いている感じのEUST「Tectorium」、そしてGRF「息壌(そくじょう)」は壮大ですがどこか切ないメロディが聴けます。本作では全国大会なども実施されていたのですが、その全国大会のマップのひとつがネソスだったので、盛り上がりを思い出します。

【DISC 6】ver3.0~4.7
印象に残っているのはEUST僅差でかかる「Bravado」です。この曲がかかるとハラハラします。
ギターサウンドでノリの良い「Hum An Air」、力強い「優曇華(うどんげ)」も稼働当時人気でした。
また、ver4.0で実装された「スクランブルバトル」の「Extreme Pirates」も良いです。ギターとベースがかっこよく、こちらもノリのいい1曲です!
DISC6にはアレンジ曲の「叢濃・凱(むらご がい)」「Eradication/Arr」が収録されています。どちらも原曲のいいところを残して、さらに力強くさせたアレンジだと思います。

【DISC 7】ver5.0~5.71
<第5再開発島ラナクア>EUST陣営「Epicurean pleasures」が印象に残っています。「第3採掘島」EUST「Urban Crusher」のフレーズが使われているのが憎いです。
また、僅差でかかる「On the Horizon」も好きです。やっぱりハラハラする1曲です。

【DISC 8】アレンジとか限定曲とか
ver5.0のオープニングのアレンジ「STAIRWAY TO GENERATION」のそれぞれの陣営の2曲がお気に入りです。EUSTとGRFでそれぞれ変わるものだなあと、アレンジの巧みさが素晴らしいと思います。また、ギターサウンドをさらにパワーアップさせた「Extreme pirates/Arr」も好きです。原曲もいいけどアレンジもさらに美味しくなっています!

改めて振り返ってみると、「こんなに曲がたくさんあったんだなあ」と驚くとともに、どの曲にもそれぞれのマップや場面の思い出があり、どの曲もすぐにフレーズを「思い出せる」ことに気づかされます。
個人の意見ですが、ゲーム音楽は「場面に合った曲ありき」で、それには「メロディが伝わりやすいことが必要ではないか」と思っています。
そして、ボーダーブレイクの曲は、どの曲にもその両方を兼ね備えている、「ゲーム音楽であり」、「ゲーム音楽の境界に挑戦する」力を持っていると、思います。

Misaki’s Game Music Box vol.28 沙羅曼蛇アーケードサウンドトラック

沙羅曼蛇アーケードサウンドトラック
コナミミュージックエンターテイメント / 2003年4月9日発売(廃盤)

沙羅曼蛇、ライフフォース、沙羅曼蛇2のオリジナルと、ライフフォース「Slash Fighter」沙羅曼蛇2「SENSATION」のアレンジ収録。Slash Fighterのアレンジはしっとりした感じで、大人っぽく。SENSATIONは原曲寄りのアレンジです。ちなみに2曲とも、古川もとあき氏がアレンジを担当されています。

【沙羅曼蛇】
果たして自分がこの作品の曲を語ってもいいのだろうかという恐れ多い気持ちで書いています。作曲は皆様ご存じ、東野美紀氏。
初代は「神秘」や「謎」というイメージで聴いています。
忘れられないのは、ボス曲の強烈さ。「強敵という謎に挑む、解明する」という印象を受けています。それから、最終面の曲が好きで好きで。どの面も音が流れるように美しく、4音がそれぞれ噛み合っています。この曲たちに合わせて美しくplayできるようになりたいなと、ひとりのシューターとして願います。

【ライフフォース】
3曲のみですが異様に熱い!!こちらも東野美紀氏による作曲です。
3曲の中ではThunderboltがめちゃくちゃ好きです。沙羅曼蛇より、さらにSTGらしい曲になっていると思います。
あと、Slash Fighterでずっと鳴っている速いスネアがめっちゃ好きです。

【沙羅曼蛇2】
前田尚紀氏が作曲を担当。筆者は沙羅曼蛇2を聴きたくて本アルバムを購入しました。
どこか神秘的だった初代より、2は爽やかで、気持ちよく飛べる楽曲が揃っています。
スネアの心地よさが好きで、スネアに集中してずっと聴き入ってしまいます。
ベタですが2面と6面が好きです。2面はなんていうか、導入のカンカンカンカンからメロディとスネアとオケヒット、全てが好き…画面の「青」ともすごく合っています。
6面はパーカッションが心地よいですね。メロディも素晴らしいの一言です。STGを最近始めた方や、ゲーム音楽を聴き始めた方、音ゲーで前田氏を知った方に、本作の曲をぜひお勧めしたいなと思います。

Misaki’s Game Music Box vol.27 まもるクンは呪われてしまった!

まもるクンは呪われてしまった! サウンドトラック
SuperSweep / 2008年8月20日発売

https://sweeprecord.biz/?pid=8726211

安井洋介氏が担当された本作、かわいらしい画面やキャラクターに似合う、明るいサウンドたちは、どこかしら90年~92年くらいの、FM音源アーケードサウンドっぽさを感じさせます。
聴くと元気が出るので、何度も聴いていますが、楽曲のテーマは「にぎやか!」ということではないかなあと。キャラクターが敵も味方も画面でワイワイ騒いでいるイメージが浮かんできます。
春の桜を思わせる「Blossom Shower」。のどかな村のイメージです。
そこが一転して氷漬けになってしまった、冬のイメージの「Lost Wind」。それでもどこか故郷の村のようなイメージは失われていません。
また、「Tropical Pirates」は3拍子で真夏のイメージですね。作品の中で、それぞれの季節のイメージの曲が楽しめるのも面白いなあと思っています。
「Y0-KAI Disco」は、曲に合わせてズンズン踊っている妖怪たちが思い浮かぶよう。こちらもノリノリになれる曲です。
レイフォースへのオマージュが表れていると、作曲者様が語る「Will Force」。STGの音楽らしく、スピード感があり、泣かせるメロディが印象的です。また、最終面・真の「Evil Gate」は、パーカッションの後ろで今までのステージの曲がさざ波のように流れてきて、メタルブラックの最終ボスのような演出だなあと感じています。
筆者の一番のお気に入りは、「Superhero」。最終面(偽の最終面とのことですが)らしく、素直に盛り上がる曲です!メロディもいい!
筆者はこの作品で安井洋介氏を知ったので、他の作品も聴いてみたいと思えるようになりました。2021年1月現在、「ナツキクロニクル」に注目しています。こちらも記事を書けるくらいたくさん聴いてみたいと思います!

まもるクンは呪われてしまった! アレンジトラックス
SuperSweep / 2009年10月28日発売

https://sweeprecord.biz/?pid=15895447

「まものろ」の、X360版の楽曲を収録したのが本アルバム。FM音源っぽいイメージだったアーケード版から、こちらにはギターが入り、楽曲が一気に華やかになりました。
「Y0-KAI Disco」は原作以上に盛り上がっています。ノリが良くなったとも言えます。
ボス曲の「The Curse」はベースがかっこいいですね。サビのドラムも盛り上がります。
そして、こちらでも「Superhero」がお気に入りです。ずっと聴いていたい…サビに向かうにつれてどんどん曲が盛り上がっていくのが最高です!

まもるクンは呪われてしまった! 冥界活劇アレンジトラックス
SuperSweep / 2011年5月1日発売

https://sweeprecord.biz/?pid=30502185

こちらは12曲のアレンジを収録したアルバムです。実は「まものろ」アルバムで一番聴きやすいのがこちらだと思っています。どれも原曲を損なわない、原曲を生かしたアレンジなのもとてもいいです。
2曲、「YO-KAI Disco」と「Superhero」は、ボーカロイドに歌わせたバージョンと、歌なしのアレンジが入っています。「YO-KAI Disco」はミクとルカで、「Superhero」がリンかな?後者が特にお気に入りです。もちろん歌なしの「Superhero」も大好きです!
あと、密かにお気に入りなのがボス曲の「The Curse」、そして「Ultimate Terror」ですね。後者は原曲をそうアレンジしたか!という感じです。とても盛り上がるので大好きなアレンジです。

Misaki’s Game Music Box vol.26 VARTH -G.S.M. CAPCOM 6-

VARTH -G.S.M. CAPCOM 6-
ポニーキャニオン サイトロンレーベル / 1993年2月19日発売(廃盤)

筆者が主観でしか語れない盤。好きすぎて中立的になれない。なので、とことん「好き」という気持ちで語ってみようと思います。
VARTHのアレンジ2曲とオリジナル、ナイツオブザラウンドのアレンジ2曲とオリジナル、そしてストⅡダッシュのアレンジ1曲とダッシュ追加曲オリジナルが収録されています。

【VARTH】
後に彩京で作曲を担当する、泉谷雅樹氏の、カプコン時代の担当作。
筆者はもうこの作品が好きすぎて、曲が自分の細胞レベル、いや遺伝子レベルになるくらい聴いています。この作品の欠点ばかりを知っていて、なんで好きなのかわからないのですが、本当に好き。クリアするのに20年かかりましたが、最後は執念の勝利でした。(そして連付きで入荷リクエストに応えてくださった、今は亡きかつてのホーム店舗には本当に感謝しています。)
これって何がテーマなんだろうと、改めて向き合ってみました。テーマは「戦いの曲」だと思います。激しさだけではない、戦いのかっこよさと切なさをひたすらに追究したのが本作の楽曲です。
アレンジについて。2曲ともギター中心です。9面アレンジ「Can I shoot any longer」、オリジナルでも触れるんですが、その曲をギターで調理するとこうもかっこよくなるのか!長い戦いでの(実際長い。)「これ以上撃つことが出来るのか」、終わりのなさを表現し、それでも終止符を打とうとするのがラストに表れていると思います。
そして、もうこの曲がアレンジと知った当時は感動しすぎて号泣しました…18面をアレンジするとは、わかってやっていらっしゃったな!!(涙←嬉し泣き。)(稼働当時、自力で18面が限界だったので、特に思い入れがある曲です。)とにかく泣かせに来てます。導入のキラキラしたシンセが泣ける、ギターでメロディを奏でているのがまた泣ける。
オリジナルについて。数えたらステージ曲とボス曲合計で20曲あった、長い!!長かったら曲で泣きながら走ればいいじゃない!!!!!(実際のplayでは曲に聴き入る隙など与えられませんが。)
1面は戦いの幕開け、戦いの勇ましさ、始まりを表現した曲。
そこから一転して暗い中の雷と都市をギターで表した2面。
そこからさらに一転して明るい運河をシンセメロディで表した3面。1面から曲の印象がくるくる変わります。
謎の浮遊大陸、中心に待つボスとの闘いを描いた4面。
ここまで序曲。
個人的に、本作の「本当の闘いの始まり」は5面、そして曲がそれを表していると思っています。難易度的な意味でも、曲の展開の意味でも。
そして。戦いの切なさを表す6面。初心者殺しの面で、前からは物量と弾幕、背後から中型機がガンガン飛んでくる。稼働当時は全く歯が立たず何度も悔しい思いをした面で、そんな帰り道に、脳内をぐるぐると泣かせるメロディが回っていた思い出があります。無人のメガロポリスで、無人兵器を破壊することは優しさですらあるのかと錯覚させる、そんなメロディです。イントロのハイハットが小気味いい、メロディがとにかく美しいの一言ですね。
そこからまた曲の印象が変わります。夜景を目前に、巨大ボスとの戦いをおどろおどろしくツインギターで描く7面。
また一転して切ない8面、高いキーのメロディが物哀しい、同じ雷雲の2面とこうも表現が違うのかと驚かされます。
9面はかっこいい曲なんですが、店だと聞きづらいですね!「本当はそんなかっこいい曲だったのか!」と、サントラを聴いて驚いたものです。2面とか9面とかのギターの曲はせっかくいい曲なのに店だと聞きづらかったのも思い出です。
難所の10面を抜けて、巨大ボスとの戦いを描く壮大な11面、ここまで(難易度的な意味でも、曲の展開としても)前半戦。以降ずっと後半面だと思っています。
赤い溶岩の背景が美しい(そして敵弾が見づらい)12面、ベルのサビが美しく神秘的で泣けます。
殺し要素満点の14面、ベルとメロディのハーモニーが神秘的です。
溶岩12面、砂漠13面、ジャングル14面と続いて、一転して速いスピードの曲へ。数画面にも及ぶボスとの闘い、15面。しぬとほんとつらい中でスピード感のある曲での戦いは熱い!イヤダーシニタクナイ!!(このボスでやられると1両目からやり直しなので本当に脱力します。)
音は弱い、だからこそ美しいハーモニーを聴かせる18面。ベルのイントロからメロディ、高いサビ、全てが泣けるの一言。勇ましいとかかっこいいだけが戦いの側面ではない。切なく悲しい側面を切り取った曲。18面も曲をゆっくり聴きながらやりたいんですが、殺し要素だらけで余裕がないですね…
速いギターの19面、やるかやられるかという緊迫した戦いを描いています。
ボーナスステージ20面は下村陽子氏作曲です。
ボスラッシュを経て、「最後の闘いの局面」というイメージの27面。そしてラスボスへ…
本当に色とりどりのステージ、色とりどりの曲たち。
万人に認められる名曲ではないかもしれない、でも、音が弱い中で「ここにかっこいい曲があるんだ!」と強く存在する楽曲だと、筆者は強く信じています。
2021年2月、ようやくSwitchのカプコンアーケードスタジアムに、本作の国内版が移植されます。(待ってたよ、ずっと…PSPに北米版は移植されていましたが、海外版だとその場復活なんです、国内版は戻り復活です、マゾい!!)
当時の気持ちを忘れないままで、この作品と、この作品の曲と、向き合い続けることができればと願います。

【スト2ダッシュ】
アレンジ1曲とオリジナル曲(追加曲2曲のみ収録)。
アレンジは元気の出る歌!知られていないアレンジだと思うけれど素直に聞けるいい曲。

【The Knights of the Round】
アレンジ2曲、オリジナルを収録。阿部功氏作曲。
初期のカプコンのファンタジー作品は「音の弱さ」に泣かされてきたとライナー等で拝見できます。本作もファンタジーものですが、「ファンタジー」の持つオシャレさを生かしたまま、アクションのノリの良さを両立させて、曲が成立しています。ライナーの阿部氏のコメントにあるように、「どこかの神経をチクチクと刺し、後からジワジワと効いてくる」、それがまさに本作の楽曲だと思います。
筆者のお気に入りはstage3。そして、stage5が特に好きですね。
アレンジはエンディング曲のほうがとにかくオシャレ!そして泣かせる!
間奏のベースが美しくかっこいい、こういうしっとりしたゲーム曲も(当時のカプコンにしては珍しいけど)いいですね。

Misaki’s Game Music Box vol.25 ジョイメカファイト

未サントラ化…ですが、すごく曲も作品も大好きです。ファミコンの「4音しか出せない」という特徴を最大限に活かしたメロディの良さは忘れられません。そして、コミカルなキャラクターが飛び跳ね、戦う画面と反して、なんとなく切ない系のメロディが多いのも大好きなポイントです。(そして、その泣けるメロディたちが、不思議と画面に合っています)

筆者が一番好きなのはサウンドテスト08番のvsオールド・ジボル(遺跡1)。この曲をずっと聴いていたいんだ…。それからサウンドテスト01番のvsタイガー・ネオ・サスケ(ハイウェイ)も切ない系。イントロがキラリと光るvsネイ(雲海5)。そして、忘れてはならないのが、してんのうボスの曲。どれも捨てがたいのですが、やはりvsラー(遺跡2)、そしてファミコンの数ある名曲の中でも輝いている、vsガーボーグ(砂漠・暗闇)!!後者は本当に切なく泣けるメロディで、ボス戦を盛り上げてくれる曲です。

ファミコンソフトの歴史から見ると最後のほうの作品で、すでにSFCが出ていましたが、それでも、ファミコンは輝きを失わないということを証明している作品、そして曲だと思います。

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