Misaki’s Game Music Box vol.24 F-ZERO

「ゲームのサントラは定価が最安値」の言葉に共感する人多数「お気に入りがあったら迷わず買ったほうがいい」「アニメやドラマも」 – Togetter
https://togetter.com/li/1648617

↑上記の記事に関して語ってみた、その3。

初代F-ZEROのオリジナルアルバムは発売されていません。「任天堂スーパーファミコン・ゲームミュージック」というアルバムに、一部のみ(not全曲収録)曲が入っています。
オリジナルは「音速」をイメージさせる曲たち。そして、その「速さ」を感じさせるのに一役買っているのがベースではないかと思っています。
ここからすべてが始まったMute City。メロディがかっこよすぎる…
Big Blueはすでにジャズの風味がありますね。
メロディが、乾いた風を思わせるSand Ocean。
不気味に響くベースが効果的に使われている、Death Wind。
Port town、この曲を聴きながら、いつまでも走っていたいと思わせられます。
Red Canyon、ラストのドラムソロが好き。
そしてギターとベース、ドラムが完璧に噛み合っているFire Field。
SFCローンチ作品なのに完成度があまりに高すぎて隙がありません。

さて、ここからが本題。
「オリジナルアルバムは発売されていない」と書きましたが、初代F-ZEROの「公式アレンジアルバム」は、発売されています。

F-ZERO
徳間ジャパンコミュニケーションズ 1992年3月25日発売(廃盤)

オリジナルを期待して聴くと「あれ?」と思うかもしれません。かっこいいとか速いというイメージの原曲とは異なり、本アレンジアルバムはジャズ多数フュージョン少々という味付けだからです。筆者も、最初に聴いたときは「こんなことになってしまって…」とか思いました。
しかし。
大人になった今、刺さる方には刺さる、大人になってから聴くと刺さるのではないかと、改めて思います。
疾走感のあるアレンジではなく、saxやホーンセクションを使ったアレンジ。その中でも、一番かっこよく仕上がっているのではないかと思われる、Death Windを推します!!(これが書きたくて本記事を書きました)原曲から離れてるけど!!いい!!

アレンジアルバムは、歴史の波に埋もれがちではないかと思います。ですので、一度出たアレンジをその後どうやって人の耳に届けていくか、流通させていくか。そして、「オリジナルアルバムが出ていない音源」を世に残すにはどうすればいいのか。ゲーム音楽界の残された課題ではないかと思います。
任天堂で言うなら、今月、2021年1月に、Motherのオリジナル&アレンジ収録アルバムが復刻することは、ひとつの朗報だと思いますし、レーベル、レコード会社の問題等もありますが、他社にもそういった「過去作のオリジナルとアレンジの復刻」に重い腰を上げていただきたいと願い、本記事を終わります。

Misaki’s Game Music Box vol.23 スーパーメトロイド “SOUND IN ACTION”

スーパーメトロイド “SOUND IN ACTION”
ソニーミュージックレコーズ 1994年7月21日発売(廃盤)

「ゲームのサントラは定価が最安値」の言葉に共感する人多数「お気に入りがあったら迷わず買ったほうがいい」「アニメやドラマも」 – Togetter
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↑上記の記事に関して語ってみた、その2。

筆者が購入したいサントラです。こちらはもう…なんというか、しぬまでに購入できればいいんじゃないでしょうか(諦めの境地)。

曲について。「恐怖」を「静かに」あおる曲群です。そして、画面を縦横無尽に移動するサムスの「動」と「静」の曲の対比が印象的だなと思っています。
惑星ゼーベスに到着し、雷雨の音だけで始まる冒頭。そこから場面が切り替わり、未知との遭遇をイメージしているかのような「クレテリア宇宙海賊出現」。すでに「恐怖」は始まっています。
それに対し、「恐怖」というより「奇妙」「神秘」を表しているような「ブリンスタ植物密生エリア」。めちゃめちゃ大好き。オーケストラ調が多い本作の曲の中でも打ち込みっぽい曲で、ギターとパーカッションの印象が強いです。また、「ブリンスタ赤土エリア」も、同じブリンスタの曲なのに「神秘」ではありますが違う方向性の曲です。こちらも本当にいい曲。この曲のためにブリンスタに戻りたい。サビのピアノが美しくて泣けます。
筆者が大好きなのは、「マリーディア岩の地下水エリア」ですね。静かに優しい曲。これも美しい曲です。なんでアクションなのにこんな優しい曲なの、大好き。
そして、ゲームも終盤になった頃に聴ける「ノルフェア古代遺跡エリア」。リドリーとの迫る対決を静かに鼓舞してくれる曲です。強敵が奥に待っているという印象ですね。

任天堂のサントラは、とにかくプレミアがつきやすい印象です。また、クラブニンテンドーの特典等で、非売品サントラも多いので、そちらも高騰しているのではないかと思います。
最近は任天堂もサウンドトラックの発売に意欲的な姿勢を見せているので(ファイアーエムブレム、Motherなど)、「過去作の音楽をいかにして拾っていくか、現状の市場に流通させていくか」が、課題なのではないかと思っています。

Misaki’s Game Music Box vol.22 ティンクルスタースプライツ ~La Petite Princesse~

ティンクルスタースプライツ ~La Petite Princesse~
ソニーミュージックエンタテインメント/サイトロンレーベル 2005年8月3日発売(廃盤)

「ゲームのサントラは定価が最安値」の言葉に共感する人多数「お気に入りがあったら迷わず買ったほうがいい」「アニメやドラマも」 – Togetter
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↑上記の記事に関して語ってみたら面白いのではないかという、担当編集Rheud氏の勧めにより語らせていただきます。

「ゲームのサントラは定価が最安値」、おっしゃる通りでございます。うら若き学生のころ、「ゲームのサントラは(当時は)2年で再販が切れるので、見たら買っておかねばならない」(←今は1年くらいで再販が切れているような気がします)ということを学び、今でも市場に定価で出回っているうちにサントラを購入する日々。最近はダウンロード販売のサントラも多いので、発売直後からめちゃくちゃレアになるサントラも減ってきたような気もします。

ですが。

本題に移ります。本記事のサントラは、筆者が一番欲しいサントラです。なぜ買わなかったと後悔しない日々はないほどに高騰しております。
当時は「後から買えばいいや」と思っていたんです。それが、Amazonから目を離した一瞬の隙に完売、あれよあれよという間に高騰していきました。

サントラには、PS2版とネオジオMVS版の楽曲両方が収録されています。それも、本サントラがレアになっている要因ではないかと推測しています。

曲について。(筆者は本作品のPS2ソフトを所持しているので、サントラは持っていませんが曲は聴いております)
STGらしいノリの良さと、かわいらしいキャラクターのイメージに合った、明るいメロディが印象的な楽曲です。PS2版は、MVS版から引き継がれてアレンジされている曲があるのも嬉しいポイントですね。そんな中でも、5面の天使界stageの曲、Love againが本当に好きで好きで、やっぱりなんでサントラを購入しなかったの自分。(全力で後悔)ピアノが美しい曲です。
また、PS2版は、カプコン時代に「パワードギア」「サイバーボッツ」等担当されていた岩井孝之氏と、同じくカプコン時代に「ロックマンX2」等担当された岩井由紀氏がメインで作曲されているのも、個人的には注目ポイントでした。

MVS版は「ADK音塊」で聴き直してみたんですが、改めてどの曲も思い出深いなあ、好きだなあと、懐かしい気持ちになりました。MVS版で最初に好きになったのは、なんじゃもんじゃstageのDisagreeable。イントロが印象的で、そこから好きになりました。
また、3面のLove so “Radio Active Mix”は人気曲ですね。ピアノの高いキーのメロディで気持ちよく飛べる1曲です。速いスネアも心地よいです。
筆者が個人的に好きなのは、5面のRosselianと、6面のNeo Life。明るかった4面までとは一転して暗く緊迫したイメージ、でもメロディが良く、速いテンポで気持ちよく聴けます。

MVS版の楽曲は、前述の「ADK音塊」で聴けるので、まだ市場に出回っているのですが、PS2版は…。なんとか流通価格が安くならないかと願ってやまない日々でございます。もう新しくない作品ですが、いい曲なので、「値段が高いから」という理由で人の耳に届かないのはもったいないと思っていますし、それはこの作品に限らず、高騰した中古サントラ共通の課題ではないかと思います。

Misaki’s Game Music Box vol.21 サガ3時空の覇者 Shadow or Light オリジナル・サウンドトラック

サガ3時空の覇者 Shadow or Light オリジナル・サウンドトラック
スクウェア・エニックス 2011年1月12日発売

https://music.apple.com/jp/album/final-fantasy-legend-iii-shadow-or-light-original-soundtrack/412374784
https://mora.jp/package/43000021/SQEX-10221/

笹井隆二氏、藤岡千尋氏の原曲を、伊藤賢治氏がアレンジしたDS版サガ3。曲のテーマは「未来」だと思っています。DS版サガ2より、よりロック色が強い曲が揃っています。
「輝ける未来へ」は伊藤氏のオリジナル曲。オープニングにふさわしい、「勇気ある若者たちの手によって未来は明るい」というイメージの、前へと進んでいく曲です。
シンセのメロディとドラムがかっこいい「戦!」。GB版から思い入れの強い戦闘曲です。
「未来への旅立ち」はフィールド曲。この曲も力強く生まれ変わりました。Bメロに入ったスネアがかっこいい。
ドラム、スネア、ハイハットが心地よく、もとのメロディが美しい「聖なる遺跡」。鳴っているベースもかっこいい。
「パイルアップスタック」は追加戦闘曲。ピンチの戦闘の緊迫した感じですね。また、同じく追加戦闘曲の「ホールド・アウト」、イントロのベースとドラムがかっこいい。サビの終わりからループにかけての流れが好きです。
「ラグナの宮殿」は「そうきたか~、でもそう落としこむしかないよなあ~」と納得させるアレンジ。激しい曲じゃないけど、しみじみいい曲。ピアノが切ないです。
そして最後にラスボス曲の「神戦」ではギター全開!さらに、「決意の狭間」ではもっとギター全開!イトケン節全開!後者はオケヒットと速さが格好良さを増していると思います。
最後にオープニングのアレンジが入っているんですが、この曲で、本アルバムのテーマはやはり「未来」だと思わせているなあと思います。キラキラした終わり方が大好きです。
DS版サガ3も良作だったので、力強く生まれ変わった曲を聴くことが出来て嬉しかったです。

Misaki’s Game Music Box vol.20 サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY オリジナル・サウンドトラック

サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY オリジナル・サウンドトラック
スクウェア・エニックス 2009年9月9日発売

https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B5%E3%82%AC2%E7%A7%98%E5%AE%9D%E4%BC%9D%E8%AA%AC-goddess-of-destiny-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF/328840580
https://mora.jp/package/43000021/SQEX-10171/

伊藤賢治氏がアレンジを担当されたDS版サガ2のテーマは、「冒険」「広い世界へ」「女神(ミューズ)」といった言葉だと思います。女神らしいイメージの優しい曲、広い世界に出る、神と戦うというイメージの壮大な曲が多い中で、バトル曲のかっこよさが光っています。
筆者が大好きなのは、やはり「必殺の一撃」。原曲を生かした良アレンジ!メロディの音をゲームボーイに似せているのもgood!
「激闘のゆくえ」はロックじゃない、オーケストラ調のボス曲。「神を超えていく」イメージ。サビの盛り上がりが素直にいいですね。
「死闘の果てに」もオーケストラ調のボス曲。GB版から思い入れの強い1曲です。イントロでボス戦前の演出が終わってAメロの盛り上がりからバトルが始まるのが熱い!
「Never give up」Aメロで所々に入るギターが良い、これも原曲の良さをかっこよく生まれ変わらせたアレンジです。
ラスボス曲「Save the world」にて、まさかの超変形を遂げるラスボスと(しかも強いのでほんと勘弁して)バリバリのギターアレンジの中で戦う!!熱い!!アレンジでイトケン節全開!!
エンディングは、「これでひとつの物語の終わり」であると同時に、「また静かに冒険が始まる」という、始まりの曲でもあると思います。いつもクリアするたびに、この曲を聴けてよかったという気持ちになれる1曲です。
サガ2は思い入れが大きいので、言語化するのは難しいですね。とにかく好き。ですが伊藤氏にアレンジして頂けて、曲たちが生まれ変わることが出来て、よかったと素直に思います。

Misaki’s Game Music Box vol.19 Sa・Ga 全曲集

Sa・Ga 全曲集
NTT出版 1991年12月21日発売(廃盤)
再販版→2004年12月15日発売(廃盤)

サガコレクション発売おめでとう!!!!!!!!(微遅。)Switchで、当時の気持ちを思い出しながら、ワクワクしながらplayしています。
ゲームボーイ3作品を改めて振り返ったのですが、1のテーマは「塔」、2は「秘宝」、3は「異次元」であり、3作品共通のテーマは「神を超えていく」という点、そして「冒険」ではないかと思います。それが曲にも表れていると思っています。

https://music.apple.com/jp/album/the-final-fantasy-legend-original-soundtrack/160213834
https://mora.jp/package/43000021/SEMO-00020/
初代は植松信夫氏作曲。既にSaGaの個性が現れていて、「戦闘」「激闘」、戦闘曲が熱い!「塔を登っていく」というテーマが色濃く出ている「Hurry up!」「禁断の塔」「魔界塔士」。特に「魔界塔士」は、本作品のメインテーマではないかと思います。そして、塔を登り切った先にある「怒闘」。ゲームボーイの3音で、壮大なオーケストラを思わせる曲です。
GB3部作に共通すると思うのですが、エンディング曲が「ハッピーエンド、めでたしめでたし☆」じゃなくて、「これから冒険が始まる」というのがとてもいいですね。本作の「エピローグ」も、終わりではなく始まりの曲ではないかと思います(特にイントロ。)。

https://music.apple.com/jp/album/final-fantasy-legend-ii-original-soundtrack/160214515
https://mora.jp/package/43000021/SEMO-00021/
サガ2は伊藤賢治氏のデビュー作で、植松氏との共作です。筆者にとってはサガデビュー作であり、通常戦闘曲のかっこよさにドハマりして、伊藤氏の楽曲にはまるきっかけとなりました。
戦闘曲神かな…神だったわ…とにかく「必殺の一撃」「死闘の果てに」どちらも熱すぎる!(本作が好きすぎて語彙力が低下しております)また、当時から好きだったのは「Never give up」ですね。ハーモニーが美しくもありかっこよくもある1曲。そして、やはり熱いラスボス曲の「Save the world」!(ラスボス曲は植松氏が作曲されたそうですね)

https://music.apple.com/jp/album/%E6%99%82%E7%A9%BA%E3%81%AE%E8%A6%87%E8%80%85-sa-ga-3-original-soundtrack/160356488
https://mora.jp/package/43000021/SEMO-00022/
サガ3はベーシストの笹井隆二氏と、当時のスクウェア大阪に所属していた藤岡千尋氏の共作です。本作では筆者は戦闘曲も好きなんですが、「未来への旅立ち」「異次元のテーマ」「ステスロス」など、フィールド曲が熱く、かっこいいと思っています。また、「聖なる遺跡」がとにかく大好きで、当時ステスロスの遺跡の中にこもってずっと曲を聴いていた思い出があります。「次元を超えた先にあるものは何か」と問うてくる、ラストダンジョン曲「ラグナの宮殿」も好きですね。

Misaki’s Game Music Box vol. 18 19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-

カプコン ゲーム サウンド トラック 19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-
ビクターエンタテインメント 1996年4月3日発売(廃盤)

移植決定おめでとう!!!!!!!!めちゃくちゃ長かった!!!!本当に嬉しい!!!!!!!
カプコンオリジナルSTG最後の作品である本作、カプコンSTG好きの筆者には非常に思い入れがあります。
好きすぎて、言語化するのが難しくもあるのですが。
作曲担当は、西垣俊氏と鈴木達郎氏。西垣氏はアルティメットエコロジーからのカプコンSTG続投です。
本作の楽曲のテーマは「映画音楽」だと思っています。
音の悪さ、弱さに泣きを見ながらも、「ゲームに合った曲作りを」という一貫した姿勢で作られてきたカプコンの楽曲。Qサウンドという音源にも恵まれ、その姿勢の一つの到達点が本作だと改めて感じています。
そしてサウンドトラックは、ゲームの進行と物語に沿って、オープニングからエンディング、ゲームオーバーまでが、ひとつのストーリーとなっていると思わせられます。
サウンドで重要な役割を演じているのは、打楽器とオケヒット。それを陰で支えているのがベース。
STGによくある、ギターバリバリのノリノリであるとか、爽やか系の曲ではない、しかしゲーム内に確かに「在る」曲たちです。
本作のステージ曲には、色を表す英単語が使用されています。そして曲タイトル同様、各ステージ曲に「色」があると、個人的には思っています。また、「色」だけでなく、各面「この面はこの楽器が主役!」というのも、決まっているようなイメージを持っています。
曲タイトルは「青」ですが、いい意味で爽やかではない、ギターが緊迫したイントロに使われる1面。この作品のシリアスさを曲が表しています。
イントロの「ひゅーーーーーーーーーん」が場面と合っている1面ボス。好き、10秒で倒すからなかなか聴けないけど。
夕焼けが似合う2面、メロディが渋く早くも泣かせに来ています。小編隊の処理で100%取れるかどうかという局面で曲のサビに来るのが盛り上がります。
ギターがけだるい2面ボス。静かにそこに「存在する」ボスを表現しています。
そして評価の高いstage3-1。面の後半に、そしてボスに行くにつれ、打楽器が力強くなっていくのが特徴です。
スネアが「寒い」効果を生んでいる4面も泣かせます。サビのメロディが渋い。
作曲者が「とにかく、Jazzのイメージで行こうと考えた」と語るstage5-1はおしゃれ!サビで高速スクロールになる展開も粋です。緊迫した中で曲もどんどん張りつめていき盛り上がっていくstage5-2、実は筆者が一番好きな曲。(初見が5面で、5面以降はとても苦労させられたので、思い入れがあります)
うねるギターの6面。後ろで鳴っているギターが心地良いです。曲に合わせて適当に弾避けするのが楽しすぎる。
巨大ボスと対決する6ボス、オーケストラ調の曲が盛り上げてくれます。(STGでオーケストラ調の曲は当時では珍しかったのでは…?)
ベースとオケヒットが印象的な最終面、そしてラスボスへ、やはりオーケストラで壮絶な戦いに幕を下ろすという演出が素晴らしい。
エンディングも評価が高いのではないでしょうか。ギターをそう使うか!!泣くしかない!!(ギターとベースとドラムだけというのもいい)画面とあっているのも憎いの一言!
…果たして「何故本作のテーマが『映画音楽』なのか」語れているか不安ですが、「STGで、場面に合った曲が作られ、使用されている」ということが伝えられていれば幸いです。
Switchでカプコンアーケードスタジアムが発売されるのが、2021年2月。稼働当時、曲を聴きながらクリアまで頑張った頃と同じように、本作の曲にまたドキドキさせてもらえるのを楽しみにしています!ずっと大好きな作品、これからも!!!!!

Misaki’s Game Music Box vol. 17 20th Anniversary ロックマン1~6 Rock Arrange Ver. & Techno Arrange Ver.

20th Anniversary ロックマン1~6 Rock Arrange Ver.
ティームエンターテイメント/ 2007年12月5日発売

こちらはロックマン20周年記念のアルバム2枚のうち1枚(もう1枚は後述)。
先に言ってしまうと、本アルバム2枚は、20周年という企画もののアルバムとして、消化不良は否めないと思います。選曲とアレンジをアレンジャー様に丸投げした感じ。
アレンジ10曲40分くらいで3000円+税は正直高い。
そして「本商品では、アレンジ曲の原曲を1ループお楽しみいただけるショートバージョンも収録しております。
これはアレンジ曲と原曲を聴き比べてお楽しみいただけるようボーナストラックとして収録したものです。
そのため本商品ではショートバージョンでの収録となります。」→後半10曲がほんと要らない。
ですが…ロックアレンジは…刺さる方には刺さるのではないかと思っております…!!
もともとノリの良かったロックマンの曲たちが、アレンジャー岩尾徹氏(「ギルティギア」の楽曲でのギタリスト)の手によって、ギター複数とベースとドラムとシンセちょっぴりという感じになりました。ロックマンがギルティギアになったようなアレンジ(ほめてる)。
いきなりのボスメドレーで不穏な始まり。あれ、これってなんのアルバムだったっけ…(ロックマンです。)ある意味、本アルバムを象徴しているアレンジ。
Metalman mix、原曲も好きだし、このアレンジも好き。渋いです。
人気曲の2のワイリー1面も本アルバムには入っています。原曲の良さを生かしたロックだと思います。シンセを入れないのが逆にいい。
3のGet a Weapon mix、短いループの曲を3分にうまくアレンジしています。元が短いからこそ、アレンジされて嬉しいし、アレンジされるとこんな感じに生まれ変わるんだなあと。
筆者が一番好きなのはTomahawkman mix。始まり方がまず好き。アメリカの乾いた風を思わせます。早いテンポ、好き。サビが好き。
最後にTitle mix medleyで、本当に曲の最後まで渋さを貫き通して不穏なんすが、最後の最後でロックマン2のタイトル画面を持ってきて、「あれ、これって希望のあるアルバムだったのでは…」と思わせている、ような、気がします。
ほんとうにアレンジは生きているので(人を選びますが…)、アルバムとして不完全な点が惜しいです。

20th Anniversary ロックマン1~6 Techno Arrange Ver.
ティームエンターテイメント / 2007年12月19日発売

そして、ロックマン20周年記念のアルバム2枚のうち、もう1枚です。テクノアレンジは、めがてん氏こと細江慎治氏が担当。めがてん氏にしてはゆっくりめのテクノだと思います。
タイトルメドレーとElecman mixで優しい始まり。ここまではまだ控えめ。
ある意味全開になるのが、こちらでもアレンジされている、ロックマン2のワイリー1面。テクノだけど原曲が生きています。ロックにしてもテクノにしてもブラスアレンジ(←動画でよくある)にしても美味しい原曲は神だなあとしみじみ思います。
一番めがてん氏らしいアレンジなのはSnakeman mixですね。

Misaki’s Game Music Box vol. 16 ROCKMAN HOLIC

ROCKMAN HOLIC
ビクターエンタテインメント・フライングドッグ / 2012年12月19日発売

https://mora.jp/package/43000005/VTCL-60322/
https://www.amazon.co.jp/ROCKMAN-HOLIC-%EF%BD%9E-25th-Anniversary%EF%BD%9E/dp/B00DFX59XM/ref=tmm_msc_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

筆者はロックマンシリーズの作品が、そしてロックマンシリーズの曲が大好きです。下手なのでplayはさっぱりですが。
そのロックマンシリーズの、25周年記念アルバムとしてリリースされたのがこちら。音楽集団Sound Holicさんとのコラボ作品となっています。
テーマを付けるなら、”Reborn”。もともとメロディの良さ、ノリの良さが売りだった、ロックマンシリーズの曲ですが、メロディの力強さが生かされたまま、歌として聴ける曲たちにパワーアップ!原曲を生かしたとても良いアレンジで生まれ変わっています。
筆者は歌い手さんには詳しくないんですが、どの曲も歌がうまく、英語歌詞も自然で流暢に歌い上げていると思っています。そして、全体を通して後ろで鳴っているギターがかっこいい、ギター中心のアレンジなのも筆者には嬉しいポイントでした。
X-Buster、今回の歌い手さん全員参加。人気曲のX vs Zeroを激しく全力で歌っています。Xの世界に合った歌詞なのも素晴らしい。
Shooting Star、ロックマン10のニトロマンステージ。伸びやかに歌っています(アレンジが良く、歌として自立しているので、いい意味で原曲がどの曲だったか忘れてしまいそうになります)、オケヒットが心地いいですね。
「黄昏ロンリネス」は5の人気曲、ダークマンステージ前半。「BGM」より「歌」に近づいています。709sec.さんの英語ラップがとても上手く、お気に入りです。
9からはWe’re the RobotsとGalaxy Fantasy。前者はタイトル通り切なく力強い想いの歌。後者はおっくせんまんのゴムさんの歌です。シャウトがすごく高音なのに歌いきっていて、実力の高さを聴くことが出来ます。
異色ポイントなのは「カットマンブルース」。なんと、ドラゴンボールでおなじみの、野沢雅子さんの歌声!カットマンの哀愁?をしみじみ歌っています。ブルースだけど原曲が生きてるんだよなあ…
2の大人気曲、ワイリーステージを英語歌詞でアレンジしたTogether as Oneが一番好き。英語詞とギターサウンドがマッチしていてとてもかっこいいです。Singerのナノさん英語上手い!
最後に入っているReloadedというオリジナル曲。オリジナルですが歌詞がロックマンの世界にも合っていて、この曲がいいから、singerの高橋菜々さんを好きになりました。709sec.さんの高速ラップにも合っていて、力強くアルバムを締めくくります。
ロックマンを知っていて歌い手さんを知らない方にも、歌い手さんを知っていてロックマンを知らない方にも、両方にお勧めできるアルバムだと思います!

Misaki’s Game Music Box vol. 15 DARK EDGE

アストロシティミニ収録おめでとう!!!!!!!27年目にして初の移植おめでとう!!!!!!
サントラ化はされておりません。なんでや!!!!!
そして期待を込めていた、アストロミニのアレンジ盤にも曲は収録されていなかった…ガクリ。
なので本記事で取り上げるしかない。

本作品はマイナーです。それは間違いない。
ですが筆者にとっては、スト2を横目に、初めてクリアした格闘ゲームでした。
当時の作品には珍しかった、近未来的な舞台とキャラクターに、とても心を掴まれました。
そして、それは音楽も同様でした。
サントラにこそなっていませんが、ずっと心をとらえて離さなかった、近未来の曲たち。
「郊外ステージ」のノリノリのシンセ、そして同じくノリノリのベース(かっこいい!)
「都市ステージ」のスカしたかっこよさ。ドラムがいい仕事してる。
「砂漠ステージ」ではオケヒットが使われ、演出に一役買っています。
当時みんなが苦戦した中ボス戦。緊張感のあふれる一戦と曲。
(ラスボスとは何だったのか…)

ああ、本当に、アレンジでもオリジナルでもいいから…サントラ、ならないかなあ…
アストロシティミニ収録をきっかけに、たくさんの方々が、この作品の曲に触れてくだされば、とても嬉しいです!

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