「ゲームのサントラは定価が最安値」の言葉に共感する人多数「お気に入りがあったら迷わず買ったほうがいい」「アニメやドラマも」 – Togetter
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↑上記の記事に関して語ってみた、その3。
初代F-ZEROのオリジナルアルバムは発売されていません。「任天堂スーパーファミコン・ゲームミュージック」というアルバムに、一部のみ(not全曲収録)曲が入っています。
オリジナルは「音速」をイメージさせる曲たち。そして、その「速さ」を感じさせるのに一役買っているのがベースではないかと思っています。
ここからすべてが始まったMute City。メロディがかっこよすぎる…
Big Blueはすでにジャズの風味がありますね。
メロディが、乾いた風を思わせるSand Ocean。
不気味に響くベースが効果的に使われている、Death Wind。
Port town、この曲を聴きながら、いつまでも走っていたいと思わせられます。
Red Canyon、ラストのドラムソロが好き。
そしてギターとベース、ドラムが完璧に噛み合っているFire Field。
SFCローンチ作品なのに完成度があまりに高すぎて隙がありません。
さて、ここからが本題。
「オリジナルアルバムは発売されていない」と書きましたが、初代F-ZEROの「公式アレンジアルバム」は、発売されています。
F-ZERO
徳間ジャパンコミュニケーションズ 1992年3月25日発売(廃盤)
オリジナルを期待して聴くと「あれ?」と思うかもしれません。かっこいいとか速いというイメージの原曲とは異なり、本アレンジアルバムはジャズ多数フュージョン少々という味付けだからです。筆者も、最初に聴いたときは「こんなことになってしまって…」とか思いました。
しかし。
大人になった今、刺さる方には刺さる、大人になってから聴くと刺さるのではないかと、改めて思います。
疾走感のあるアレンジではなく、saxやホーンセクションを使ったアレンジ。その中でも、一番かっこよく仕上がっているのではないかと思われる、Death Windを推します!!(これが書きたくて本記事を書きました)原曲から離れてるけど!!いい!!
アレンジアルバムは、歴史の波に埋もれがちではないかと思います。ですので、一度出たアレンジをその後どうやって人の耳に届けていくか、流通させていくか。そして、「オリジナルアルバムが出ていない音源」を世に残すにはどうすればいいのか。ゲーム音楽界の残された課題ではないかと思います。
任天堂で言うなら、今月、2021年1月に、Motherのオリジナル&アレンジ収録アルバムが復刻することは、ひとつの朗報だと思いますし、レーベル、レコード会社の問題等もありますが、他社にもそういった「過去作のオリジナルとアレンジの復刻」に重い腰を上げていただきたいと願い、本記事を終わります。