Misaki’s Game Music Box vol. 15 DARK EDGE

アストロシティミニ収録おめでとう!!!!!!!27年目にして初の移植おめでとう!!!!!!
サントラ化はされておりません。なんでや!!!!!
そして期待を込めていた、アストロミニのアレンジ盤にも曲は収録されていなかった…ガクリ。
なので本記事で取り上げるしかない。

本作品はマイナーです。それは間違いない。
ですが筆者にとっては、スト2を横目に、初めてクリアした格闘ゲームでした。
当時の作品には珍しかった、近未来的な舞台とキャラクターに、とても心を掴まれました。
そして、それは音楽も同様でした。
サントラにこそなっていませんが、ずっと心をとらえて離さなかった、近未来の曲たち。
「郊外ステージ」のノリノリのシンセ、そして同じくノリノリのベース(かっこいい!)
「都市ステージ」のスカしたかっこよさ。ドラムがいい仕事してる。
「砂漠ステージ」ではオケヒットが使われ、演出に一役買っています。
当時みんなが苦戦した中ボス戦。緊張感のあふれる一戦と曲。
(ラスボスとは何だったのか…)

ああ、本当に、アレンジでもオリジナルでもいいから…サントラ、ならないかなあ…
アストロシティミニ収録をきっかけに、たくさんの方々が、この作品の曲に触れてくだされば、とても嬉しいです!

Misaki’s Game Music Box vol.14 ドラゴンセイバー

ナムコ・ゲームサウンドエクスプレス4
ビクター音楽産業 / 1991年3月21日発売(廃盤)

ドラゴンセイバー オリジナルサウンドトラック
https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF/352726011

細江慎治 WORKS VOL.3 ドラゴンセイバー
スーパースィープ / 2013年12月13日発売

https://sweeprecord.biz/?pid=64533160

ビクター盤は、1面2面6面のアレンジ入り。itunes版はアレンジなし。
そしてスィープ盤は1面と4面のアレンジ入り。
(なお、上記のアレンジは、すべてセイバー曲であり、ドラスピ曲ではありません。)

本題!テーマは「色」!
どの面も、聴くと、その面の「色」が鮮やかによみがえる、そんな曲たち。
細江慎治氏=メロディ、だった、最後の作品だったと思っています。
個人的にはとにかくどの曲も大好きで、ゲームをやりながら曲を聴きたいといういつものパターンにはまって、クリアするまで(パターンゲー、復活ゲーにしにかけながら)やりこみました。ずっとホームだった店舗の最終営業日直前にクリアできたのは大切な思い出です!
皆さんご存じの通り、この作品は、タイトル画面でABボタンを押しっぱなしにしてスタートすることで、前作ドラスピの曲で、セイバーを楽しめます。
なので、筆者は、奇数面→ドラスピ、偶数面→セイバーが好き…なのですが、6面の氷穴はどちらも捨てがたい~~~!!!どちらのバージョンも、聴くと、あのステージの氷の色が思い浮かびます。
4面の地じん(セイバー版)もメロディアスで大好きです、イギリス短期留学の時に筆者を支えてくれた、大切な曲です。
順番が前後していますが、ドラスピ版1面。爽やかでどこまでも流れていけるようなメロディ。イギリスでお世話になりました…この曲も「水面の青」のイメージですね。
2面はどちらも「火山の赤」のイメージ。セイバー版のループ前のシンセとドラムの応酬が熱い。
5面はドラスピ版が好きですね、高速スクロールに曲があっていて、曲のタイミングでスパークを放つのた楽しい!でもセイバー版も好き…
苦戦した7面。ライナーの「細胞分裂をウニュウニュし続けるやつとかは、ウニュウニュの音が入っているし(細江氏はこれをいたく気に入っていました)」の文章が忘れられない。(このウニュウニュの処理を間違えると大変な目に合う。)
そして最終面。あまりに、静かな、終わりの時。「激しい戦い」ではなく、静かに心に響く、静かにplayerを迎える曲。名曲だと思います。
余談。この作品のエンディングは、衝撃でした。えっまさかのそんなオチ?だからこそ…曲とメッセージが、重く心に残っているのです。
“May this not be the future of our planet…”
(この物語が、我々の星の未来にならないように…)

Misaki’s Game Music Box vol.13 SKULL FANG

SKULL FANG
ポニーキャニオン・サイトロンレーベル 1996年2月21日発売(廃盤)

サブタイトルが「空牙外伝」とあるように、ウルフファングの系譜というより、曲も空牙の子孫という印象。ウルフファングの良さであった聴きやすさを持っていながら、どこかに(空牙の持っていた)ゴリゴリしたものを感じさせます。
アレンジ2曲はギター中心で、原曲をさらに突き詰めていったかっこよさを聴かせてくれます。
個人的お気に入りはOVER BOOST。爆音でいつまでもどこまででも聴いていたい。ギターのメロディもいいし、ベースも熱い!そしてサビのスネアも渋い!
オリジナルは、オケヒットがいい仕事をしていますね。空牙曲のphraseのアレンジが聴けるのも泣かせます。
文字通り「疾風」であるSONIC DIVER。
AIR ASSAULTのサビのオケヒットとドラム好き!(ダカダカダン!ダカダカダン!ダカダカダン!)
そしてこちらでもOVER BOOSTが大好きです。

カップリングはアベンジャーズ。スカルファングと方向性は異なれど、オケヒットが効果的に使われた楽曲群だと思います。

Misaki’s Game Music Box vol.12 ストライダー飛竜 -G.S.M. CAPCOM 2-

ストライダー飛竜 -G.S.M. CAPCOM 2-
ポニーキャニオン サイトロンレーベル / 1989年5月21日発売(廃盤)

ストライダー飛竜(アーケード版)、天地を喰らう(アーケード版、not FC版)の2作品収録。正直どちらも捨て曲なし。

【ストライダー飛竜】
アレンジ2曲入り。1曲目は当時のサウンドチームによる女性chorus入り。飛竜が雪原を疾走し、前に進んでいき、敵を無感情に排除して任務を全うする…2面曲が中心となったメドレー。
後者はオーケストラで、夜の満月を背景に、飛竜がペテルブルグの塔の上に立っている1面…短い中に情景の広がりのある曲です。
オリジナルは前作ロストワールド、大魔界村同様音が弱いのですが、だからこそかえって場面の広がり、飛竜の疾走感を感じさせます。筆者のお気に入りは2面と、敵陣に斬りこむ最終面の2曲です。最終面前半は敵陣の真っただ中ということで非常にカッコよく盛り上がります。最終面後半は、難しい面ギミックの中、次々と敵の生命が産みだされるという神秘性すら感じさせます(そして産みの親であるラスボス、グランドマスターとの決戦へ…)。この最終面曲が、バグが原因で基板(初期出荷版)で聴けないのは本当に勿体ない!!! (涙)
余談ですがナムコクロスカプコンでの1面曲アレンジも非常に良いです。原曲をさらに美しくアレンジして下さったことに感謝しております。
余談2、作曲者様も作品も全く違うけれど、19XXの3面でAfrican Cornbellが使われているあの軽快な音を聴くと、飛竜の4面の2曲と4ボス曲を思い出します。

【天地を喰らう】
アレンジなし、オリジナル曲のみ収録。天地Ⅱに関しては後述します。
音の弱さは相変わらずで、それを逆手に取って、三国志風オーケストラではなく、アクションのノリの良さとメロディを前面に出した曲たちです。筆者のオススメは2面と5面。前者は流れる大河を背景に、勇ましいアクションの曲。後者はちょっとおしゃれなメロディとリズムなのですが、三国志に合っている不思議。そして最大のオススメはスタッフロール。スタッフロール好きでこの曲ばかり永久ループしてもいいくらいです。
作曲者、松前真奈美様の「ゲーム音楽はまずメロディありき」という姿勢が、既に確立されていた名曲だと思います。

Misaki’s Game Music Box vol. 11 BLIND SPOT

BLIND SPOT
ポニーキャニオン・サイトロンレーベル 1992年4月29日発売(廃盤)

テーマは「波」かなあと。
筆者にとっては、アルバム全てがめちゃくちゃツボというわけではないのですが、
ところどころに「あっ…この曲のこの部分、好きかも」という瞬間がちりばめられている。そんなアルバムです。
(こちらも曲についてはboxの項 で語りましたので、ネタが被ってしまうんですが)
アルバムの始まり方としてWave Motionを持ってきたところがいい。
聞き流していると疲れた体にスーッと沁みてくるTetra Wagtail。大人を優しく包む曲。For Absent Guysも同様。
サビのギターが「あ、好き…」な、Seventh Flight。
最初のドラム(ダカダカダカダカ)が、Vermillionを思い起こさせる、Bottom Funk。
ギターがノリノリのActive Amusement。
その中でもやはり個人的にはI can surviveと、Tachyonを一押しします!

S.S.T. BANDが解散して、このアルバムも以後は沈黙しましたが、
最近になって、メンバーの皆さんがBLIND SPOTII以降を精力的に出してくださっているのが嬉しいです。
今後もアルバムの中に、押しては引く波のような「この部分好き」を探していきたいと思います。

Misaki’s Game Music Box vol. 10 Back in the S.S.T. BAND!! ~The Very Best~

Back in the S.S.T. BAND!! ~The Very Best~
ポニーキャニオン・サイトロンレーベル 2003年11月19日発売(廃盤)

テーマ、というか、全体を通して「男性性」を強く感じる。
Decoみたいな、ゴリゴリごつごつした男性性じゃなくて、きれいめでスラッとしてそうな男性性。
でも「女性が作った曲」じゃなくて、男性が作った曲たちだなあと。(これはSST boxのときも強く感じました)(不勉強なので、女性が作った曲があったら失礼)
曲の感想はSST boxのときにだいたい書いてしまっているので、構成の話を。
Magical Sound Showerから始まる。完璧。
そこからSplash Wave~スペハリに流れて、セガの初期の曲を楽しめる。完璧。
Beyond the Galaxy(サビのベースGood!)とDefeatで、SSTの始まりを感じることができる。完璧。
そこからのLike the Wind。風を感じることができる。メロディもノリも完璧。
Theme of スーパーモナコGP、間奏の、K.Hさんのピアノが美しすぎる。完璧。
ターボアウトラン~G-LOC~Sprinter~Soup Up、隙がなくない???完璧。
そこに突然のOpa-Opa。かわいい…(Shopの曲の部分が大好き!)かっこいい系の曲の中でのかわいいアクセントになり完璧。
かっこいい系に戻り、アフターバーナー2曲。熱い。完璧。
そしてBurn Outを経て、〆のTachyon。オリジナル曲の中でもTachyonが〆なのって、わかってて選曲しただろ!!!!!かっこよすぎか…完璧。

…ということで、構成が完璧すぎて、どの曲も1曲でも欠けることは許されない、16曲全曲がアルバムに必要な曲なのだと感じています。
これは結成15周年のアルバムですが、30周年でboxが発売されたので、
次は40周年、50周年と節目節目に記念の何かが発売されるよう、これからも活動が楽しみであると同時に、曲たちが生き続けていくのを願っています。

Misaki’s Game Music Box vol. 9 S.S.T.BAND -30th Anniversary Box-

S.S.T.BAND -30th Anniversary Box-
ウェーブマスター / 2018年12月15日発売

テーマは「風」ではないでしょうか。曲も構成も、そして活動も、爽やかに、しかし熱く吹き抜けていった、一陣の風を思わせるbox。
個人的には、Disc5のBlind Spot(バンド名でなく、アルバム名のほう)部分がずっと手に入らなくて探しまくっていたので、Boxに入ると知った瞬間ポチー!!!結果、買ってよかった…幸せ…
通勤中に聞き流していて、「これ何の順番に収録されているんだろう」と思ったら、活動の時系列になっているのですね。

Disc1は「昔のセガ」を知ることが出来る内容。この5枚の中では「爽やかな風」のような曲たち。
Magical Sound ShowerじゃなくてBeyond the Galaxyから始まるのが個人的に好き。
ニュージーランド出張に持っていき、それこそ現地の風を感じながら聞いたLike the Wind。
(注:今後のセガ系コラムで何度も書くであろう、筆者のニュージーランド出張は、10年以上前です。コロナもなにもない平和なりょこ…出張でした)
テトリミックスのボイスは電脳戦機バーチャロンシリーズで使われているのと同じ声ですよね…ここから始まっていたのか…
全体的にかっこいい系の曲がそろう中で、Opa-Opa!が聴けるのも嬉しい。

Disc2は熱い!「熱い風」はDisc4まで続きます。
ギターで攻めるAfter Burnerの2曲、イントロのドラムがかっこよすぎるSword of Vermilion。
個人的にはAir BattleとSprinterも捨てられない!!前者は後半の、視点がぐるぐる回っていくようなギターのうねりが良い、後者はニュージーランド出張の機内で繰り返し聞いたので、耳に残っています。

Disc3はライヴ音源!!After Burner Medleyから、Sword of Vermilion、Air Battleと畳みかけるように熱い展開。
そんな中で、「優しい風」の泣かせる浄化作用を果たしているのが、「新たなる旅へ」「Last Wave」。

Disc4になって、活動もメンバーも安定してきた91年~92年の曲が聴けます。個人的に好きが詰まっている。
東京ゲーム音楽ショーのBlind Spotさんのトークでさんざん「BellとDeerで、鈴鹿!」ってネタにされていますが(苦笑)、筆者はBelldeer Wind好きです。(このBoxで初めて聴きました。)
前後しますが、サビのギター、ドラム、ベースの融合がかっこよすぎるSoup Up。
Hyper CityはこのDisc4で通常アレンジとライヴ版が両方聴けるので、比べてみるのもいいかもしれません。
(Game Music Festival ’92で演奏された3曲については、前述のコラムをお読みくださいませ)

Disc5。オリジナル曲のアルバム「Blind Spot」が中心となって、「ゲーム曲じゃない俺らの曲を聴いてくれ!」と呼び掛けてきます。
フュージョン中心、ギター中心なのですが、個人的に大好きなのがTachyon。も~、21世紀になってから聴いたことを後悔するほど良い曲。しびれる!「ギター中心でメロディがかっこよく、はっきりしている」のが個人的にポイント高い。東京ゲーム音楽ショーでBlind Spotメンバーが「斎藤さん、Tachyon2みたいなの作って!」と丸投げするくらい良い曲!!(よくわからない例えですが実話です)
めちゃくちゃ熱い曲がそろっているわけではなく、どちらかというと「爽やか系の曲」が多く、その中でも異質なのがNerve Paint #1。果たして#64まで聴かせて頂けるのか(当時のメストのインタビュー記事が手元になく、記憶のみで書いています)、今後が楽しみ!
Active Amusement、イントロとアウトロが好き。そして最後に泣かせるFor Absent Guysを持ってくるのが憎い。
最後の93年ライヴの3曲、そして、DVDは、資料的な意味合いが大きいと思います。最後のライヴとなった93年の3曲、そして各ライヴの映像を収録できた意味は大きいですね。(個人的には92年ライヴの映像を観れたのがすごく嬉しい…!!)

そして解散した、S.S.T.BAND。ライナーの中で、飯島さんが「(30周年なので寄稿を、に対し)いや、ちょっと何言ってるのかわからないんですけど」を連発されていますが、ほんとに30周年という単語には何を言っているのか(いい意味で)わからない。だって、今でもふつうに聴ける曲たちですから。
S.S.T.BANDの奏でた曲たちは、30年経っても(そしてこれからも)残る、「強い風」だったのだと、思います。

Misaki’s Game Music Box vol. 8 WOLF FANG・TUMBLEPOP

WOLF FANG・TUMBLEPOP
ポニーキャニオン・サイトロンレーベル 1992年3月21日発売(廃盤)

自分はデコゲーをやるとなるとからっきし下手でダメダメなのですが、曲にはとても思い入れがある作品。
作曲担当がRAIKAさんになって、ゴリゴリした中にフュージョンっぽい風通しがあったような、かっこいい曲たちが入っています。
アレンジ、ROHGAのArrangerはMAROさんですね。ギター中心で攻めているけれど、前作空牙より洗練されていて聴きやすいです。
今でも筆者はよく聴いています。シンセが入ったのがとても好き。ギターとのバランスが絶妙です。
オリジナルは…「男しかいない世界を突き進む曲」なのは空牙同様なのですが、
戦場にさわやかで乾いた風が吹いたような、そんな曲を多く聴けます。
個人的に好きなのは「WOLF FANG- 狼牙」「MIDNIGHT CHASER- 突破」。
特に後者は、サビ以降、真夜中の戦場をマシンが走り抜けるイメージが思い浮かびます。
「SLAUGHTER MACHINE- 破壊」も好き。「情景を想像できるような」曲作りの上手さを感じます。
そして、空牙とウルフファングの曲のいいところが、スカルファングに受け継がれていったのだと思っています。

カップリングは「タ~ンブル・ポ~ップ!!」
メインテーマを、各ステージの国のイメージでアレンジして聴かせるのがとても好きです。どの曲も楽しく聴けます。

Misaki’s Game Music Box vol. 7 空牙

空牙
ポニーキャニオン・サイトロンレーベル / 1990年5月21日発売(廃盤)

順番が逆だと言われそうですが、自分は前述のGame Music Festival 92からゲマデリを知ったので、
VAPOR TRAILのライヴアレンジの素晴らしさに感動し、そのままこの1500盤を購入しました。
ライヴアレンジ→本家VAPOR TRAILアレンジを聴いたわけです。
初回の感想「ゴリゴリしている…」シンセサイザーとか存在しませんでした。
しかし、そのゴリゴリのギター、ベース、ドラムが、このアレンジの良さだと思います。
アウトロの弾き語りで泣かせに来るのも非常にいいですね。
大人になって改めて聴くと、さらに良さが伝わるアレンジだなと思っています。
オリジナルもひたすらにギターで己の道を突き進む曲たち。まさに「男性しかいない世界」。
個人的に好きなのはボスのBLOODY ROAD。半音ずつ上がっていくのと同時に曲が盛り上がっていくのがたまりません。
2ループ目にドラムソロが入っているのも好きポイント。
曲数は少ないですが、空牙以降のDECO曲に、ひとつの道を示した曲、作品だと思います。

DATA EAST RETRO GAME MUSIC COLLECTION
ティームエンターテイメント / 2010年7月21日発売

前述の1500盤は今では入手が難しいでしょうから、今聞くとしたらこれになるのでしょうか。
収録時間の関係か、1ループしか入っていない曲があるのがちょっと残念。音はサイトロン版より聴きやすいです。

Misaki’s Game Music Box vol. 6 GAME MUSIC FESTIVAL ~SUPER LIVE ‘92~

GAME MUSIC FESTIVAL ~SUPER LIVE ‘92~
1992年10月21日発売(廃盤)

当時サイトロン所属だった、ゲーマデリック、ZUNTATA、ALFH LYRA、S.S.T.BANDのライヴ音源を収録。
筆者はこのアルバムで「ゲームミュージックのバンド」を知り、そして当時カプコンばかり聴いていたので、ゲマデリ、ZUNTATA、S.S.T.に流れるようにハマっていきました。どのバンドも魅力的なライヴアレンジを聴かせてくれています!

【ゲーマデリック】
「なにか、印のようなものが…」
「いかん、早乙女くん、それに触っちゃいかーん!!」
ドカーン!
「は~っはっはっ、罠にはまったな!」
「ドロロン星人だ!」
「これでもくらえ!」ビィーム、ドカーン!

…なにこれ…(当時の素直な感想&今聞き直した素直な感想。褒めています。)

そこから「ゲーマデリックのテーマ」「カルノフが街にやってきた」が始まるので、一気にハートを持っていかれます。
一度聴いたら忘れられない中毒性の高い歌。(筆者は歌詞なしでも未だに歌えます…歌っていると元気が出ますよ!)MR☆Kさんラップほんと上手い。
それからGallant Savage(デスブレイド)。重いベースソロが忘れられないphrase、渋い。
最後は「hey, last number, 空牙!」このライヴ版のVAPOR TRAILが、私の初デコだったのです。
衝撃でした。なんてかっこいい曲なんだと…!1500の空牙アルバムに入っている、オリジナルのVAPOR TRAILにシンセが足されていて、ちょっとフュージョンっぽくもなり、洗練されたアレンジですが、ギターで攻めていくスタイルは変わらない!!
全ゲーマー聴いて!!!!!とお願いしたのですが音源が最早レア。
しかし。現在、ゲーマデリックのライヴ会場等で流通している、アルバム「Re:birth」に収録されているVAPOR TRAIL、これは92年のライヴ音源のrearrangeと思われます。はいこれ来た!!!!!エモーい!!!!!!!
ライヴで演奏された「ROHGA」も聴きたかったですね。

【ZUNTATA】
Inorganic Beat~War Oh!のダライアスメドレー。繋ぎが全く不自然でない流れるようなメドレーです。
Inorganic Beatの無機質な、しかし迫力のあるbeatがすごい。
個人的に気に入っているのはPlot Mindです。切ないシンセとピアノのメロディが今でも好き。

【ALFH LYRA】
ヴォーカル曲のCRIME JUNGLEと、スト2メドレーを収録。
個人的にはスト2ダッシュの「Ready to Fight!」も収録してほしかった…!
当時のカプコン好きなんですが、ちょっと内容が物足りなくて残念です。

【S.S.T. BAND】
S.S.T.も、私にとってはこのアルバムが初でした。それはもう衝撃でした。
このアルバムは、ゲマデリとS.S.T.の部分だけ今でもよく聴いております。S.S.T.はすべてがかっこいい。
ピアノのイントロから入るS.D.I. Medley、優しく美しい夜を思い起こします。
ピアノソロが終わってメドレーはSystem Downに流れていくのですが、そこからは熱い、熱い、熱い!
並木さんと飯島さんのギターの応酬がかっこいい。
それからHyper City(ストライクファイター)、そしてこのアルバムで特に大好きな、オリジナル曲のI can survive。
I can surviveは、最近、S.S.T.30周年boxでようやくオリジナル音源を聴けたのですが、オリジナルよりライヴのほうがやはり生き生きしていてかっこいいと思います。最初に盛り上げて盛り上げていくシンセ、メロディのギター。泣けるしかっこいいしどうしたらいいの!!!(褒めてます)

S.S.T.のライヴ部分は、前述の30周年boxにも収録されていますので、ぜひ聞いていただければ幸いです。
「ゲームミュージックバンド」が輝いていた時代の(この後から色々変遷していくのですが)、それぞれの個性を前に出したアルバムだと思います。

1 7 8 9 10